榎田ユウリ先生 新刊発売記念特集ページ
2025年12月 刊行!
殺し屋がレジにいる
著者: 榎田ユウリ・イラスト: AiLeeN
講談社
2025年12月17日発売
モラハラ、カスハラ、「介護は女」etc…
全部まとめてご精算!
72歳の殺し屋×悩める中年女性のシスターフッドアクション!
52歳・更年期に悩む冴子は、パート先で舐められ、実家では介護要員にされかけ、冴えない日々を過ごしていた。
ある日、レジで迷惑客を撃退するド派手ジャージの老女に遭遇。
山田グロリアという名の彼女の正体は、齢72歳にして凄腕の殺し屋だった!
「私、今からでも変われますか?あなたみたいに強くなれますか?」
束縛夫に支配された親友を救うため、冴子はグロリアに弟子入りを志願する。
「すみません」の大安売りはもうやめた!
押し殺してきた「怒り」を取り戻す、痛快リベンジアクション活劇!

榊冴子(52)
スーパーのレジ係を務めるパートタイマー。
口癖は「すみません」。理不尽な扱いを受けても黙って我慢してしまうが、内心はモヤモヤを抱えている。
スーパーオオダキ
冴子の職場。時々やってくる理不尽なクレーマーや、
店長の無茶ぶりが日々冴子を振り回している。

山田グロリア(72)
スーパーオオダキでクレーマーを撃退した老女。正体は凄腕の殺し屋。
現在は老人ホームの料理担当として、かつての仕事仲間とともに暮らしている。
老人ホーム「Peaceful Haven」
グロリアの職場。引退した元殺し屋チームの隠れ家でもあり、元情報屋や元掃除屋のスタッフが働いている。

東京都出身。2000年『夏の塩』でデビューし、榎田尤利名義でBL作品を多数発表。2007年より榎田ユウリ名義で一般ジャンルでも活動し、「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖琦庵夜話」「死神」各シリーズをはじめ多彩なテーマを執筆。2022年に『先生のおとりよせ』が、2023年に『永遠の昨日』がそれぞれドラマ化され話題となった。
深い心理描写と高いエンタメ性を誇るBL界の重鎮・榎田ユウリさん。今回は初の女性バディでおくる新境地ながら、その強みは堂々健在。「女/男だから」「●歳だから」といった圧力と、押し殺されてきた怒り。それらを大爆発させ、最後にはスカッとできる、全世代に届けたい最強最高の一作が完成しました!
ご注意ください。
「痛快老女活劇」とも評される殺し屋の山田グロリアはどんな性格のどんなキャラクターなのでしょうか?
伝説の女殺し屋、山田グロリアは出自不明の存在です。
生まれも生い立ちもすべて謎に包まれており、わかっていることといえば……すごく口が悪い。笑
道徳も常識も通用しないし、まして「みんながそうしてるから」みたいな同調圧力など感じるわけもなく、暴力的なまでに自由なばーちゃんと云えます。
他者に対して容赦ないですが、どうやら動物と子供にはさほど手厳しくないようです。
書いていてとても楽しかったキャラなのですが、実は私にとってもいまだ謎めいています。
みなさまにも彼女の毒舌&最強をご堪能いただければ幸いです!
今作について、「BLの頃からずっと、私を支えてきてくださった皆様に、すごく読んでいただきたいと思っているのです」とSNS上で呟かれていたのを拝見しました。その思いをお聞かせください。
榎田尤利の名義で、多くのBL小説を書いてきました。
BLというジャンルの特性なのかもしれませんが、読者さんとの距離が近いように思います。お手紙やメッセージもたくさんいただいてきました。
また、ありがたいことにデビューの頃からずっと読んでくださっている方、母娘で読んで下さっている方もいらっしゃいます。
私にとって読者さんは「お客様」であると同時に、「同志」のような感覚もあり、本当に心強い存在です。
近年はBL愛読者の層も広がってきているようですが、それでも多くは女性だと思います。反して、物語のメインキャラクターは常に男性であり、もちろんそこが醍醐味なわけです。
自分がBL作品を楽しむとき、「さて、女性である私自身のことはいったん置いとこう」みたいな心持ちがありました。
そのほうが「自由」になれるような気がしていたというか……。
書き手としても、自由になりたいからBLというジャンルを選んでいたのかもしれません。
そういったある種の「不自由さ」につきまとわれ、モヤモヤイライラしたり、あるいは無自覚のうちに妥協し、いつのまにか20年以上の時が流れた今、私は『ころレジ』を書くに至りました。
長く応援してくださった皆さんが、この物語をどう受け取ってくださるのか。
今は少しドキドキしながら、お届けしています。
特にどんな方に、この作品を届けたいですか?
拙著BL作品に『交渉人は黙らない』から始まる交渉人シリーズというのがありまして、その中にさゆりさんというキャラがいます。
高齢女性キャラなのですが、彼女が好きだった方はきっと楽しんでいただけるかと!
つまり「強い女」または「弱かったけど強くなる女」を読んで、スカッとしたい方にぜひ!
最後に、ファンの方にメッセージをお願いします!
こんにちはー、ちょっとお久しぶりな榎田ユウリです。榎田尤利と同一人物ですよー。
今回は黄色いジャージで毒舌を振るうおばーちゃんと、レジでモラハラ受けがちな冴えない冴子さんの物語です。
リアル人生において、日々に生じるモヤッとしたあれこれをいちいち対処するのは疲れるものです。 曖昧に笑って受け流すのもまた人生かと思います。
でも絶対に譲れないものがあったら。
ここを曖昧にごまかしたら、一生後悔するというタイミングがきたら。
そしてその時、謎のばーちゃん殺し屋が近くにいたら。
『ころレジ』はそんな物語です。
さんざんBLとブロマンスを書いてきた私ですが、今回は72歳と52歳の女性ふたりを書きました。
新しい榎田ユウリなのかもしれないし、でもやっぱりいつもの榎田ユウリな気もしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
これからも素晴らしい作品を楽しみにしています!


榎田ユウリ先生直筆サイン入りの単行本が当たる!
応募期間:
2025/11/19(水)
09:59(AM09:59)終了予定
終了しました