ペンネームに由来がありましたら、教えてください。
大好きな車メーカーから。
新作『雪融けのオークショニア』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか？
友人と美術館に行き、日本の絵師展を鑑賞した際、某鑑定番組を思い出し、木槌をカンカンする人について調べてたら出来上がりました。
新作『雪融けのオークショニア』は、どんな物語でしょうか？
親に厳しく育てられすぎて美術品を商売道具としか思えなくなった瑞生と、幼い頃に両親を亡くして祖父母に育てられたられた誉也の、育ちのモヤモヤや冷たくなった心を少しずつ融かしていく物語です。
今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。
美術品の紹介シーン。それから当て馬が出てくるのですが、そのキャラが大好きなので、皆様にも気に入っていただけると嬉しいです。あっ、一棒一穴主義の方はご遠慮くださいと注意喚起しておきます。
メインカップルのご紹介と彼らを書く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか？
人間なのでどこかしら嫌なところがある、ということを念頭に置いて書きました。だからふたりとも完璧ではありません。特に受けの瑞生ははじめは悪どいなと思われるかもしれません（笑）攻めの誉也もふにゃふにゃしてます。
メインキャラクターは、どんな二人（攻めと受け）ですか？
のほほんとした攻め×捻くれた受けカップルです。
苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか？
だいたい恋愛を描くときはいつもそうなのですが、ふたりの歩み寄りのシーンは迷いました。好きを表現するのは大変ですね…。楽しかったのは調べ物です！美術品やオークショニアの仕事について調べていくうちに作品に使わないことまで調べまくってました。
寺崎昴先生の中で、書き進めるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか？
プロットはいつもざっくりとしか書かないのですが、はじめはあまり出張らないはずの当て馬がいつの間にか主要キャラに…。
癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか？
前も言いましたが、癒しは猫です！！家猫が１７匹いるので大変ですが…。ハマっているのはeスポーツ観戦ですね。気分転換にお気に入りのプロやストリーマーの配信を観たりしています。
最近読まれた小説・コミックでおすすめの作品はありますか？
夏野寛子先生の『２５時、赤坂で』の空気感が大好きで、小説でもいつかあの透明感を出してみたいとグギギってなってます。小説は、ＢＬではないですが、早見和真先生の『店長がバカすぎて』がツボでした。コメディなのですが、軽快な文章やキャラが素晴らしく終始爆笑してました。コメディがうまい人は尊敬します。
作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか？
文体と口に出して読んだときに違和感がないか、です。
今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか？
何度も言ってますがガチムチ受けを！書かせてください！！あとシリアスが書きたいですお願いします。
読者様にメッセージをお願いします。
私を知っておられる方も知らない方も、ここまで読んで頂きありがとうございます。読んだからには買ってください！！そして感想もお待ちしております！強欲です！！！
雪融けのオークショニア
幻冬舎/リンクスロマンス
発売日：2023年01月31日
ひたむきに愛を伝える純真な青年 × 本当の愛を知らない美貌のオークショニア
日本美術のスペシャリストとして働くオークショニア・岩倉瑞生は、その審美眼から若くして評価される美貌の三十二歳。
父は日本美術史界の権威であり、業界の人間なら誰もがその名を知るほどの有名な岩倉一生――その父に、瑞生は幼い頃から日本美術についてのありとあらゆる知識を教え込まれていた。
それは呪いのように瑞生自身を縛り、父が亡くなった今も重くのしかかっていたが、何の因果か、知識を活かしオークション・スペシャリスト＝オークショニアという職業にたどり着いた。
そんなある日、長年扱いたいと切望していた応挙の作品を所持する老人が居るとの情報を元に鎌倉を訪ねる瑞生。
しかし、信頼を勝ち得ることができず、すげなく断られてしまった。
どうしても諦められない瑞生は、なんとか口説き落としたいと、まずは依頼主の孫・川瀬誉也から懐柔しようと近づくが、彼との出会いが、瑞生自身の生き方に大きな変化をもたらすことに――？
