『原作ゲームで闇堕ちして死んだ推しの少年時代が落ちてたので、愛でて貢いで幸せにする』発売記念 チャトラン先生インタビューページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

新作『原作ゲームで闇堕ちして死んだ推しの少年時代が落ちてたので、愛でて貢いで幸せにする』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

原作改変ものにチャレンジしようと思ったのがきっかけです。転生したわけでも誰かに成り代わったわけでもない一般人が、推しのために必死で原作改変する様子を書いたら面白いんじゃないかな……と思って書き始めました。

新作『原作ゲームで闇堕ちして死んだ推しの少年時代が落ちてたので、愛でて貢いで幸せにする』は、どんな物語でしょうか?

推しを養いたい、推しの望むもの全てをあげたい、あわよくば推しの幸せな老後とか見たい。そんな強火モンペお兄さんが、気がついたら自分の人生を丸ごとあげちゃうまでのお話です。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

少年シドは人間不信の野良猫みたいな感じで……、大人になったシドもできればキラキラしたイケメンじゃなくて元々ラスボスになるはずだったんだなということが分かる美形に……」と我ながら意味のわからない容姿へのこだわりを伝えたのですが、溝口ぐる先生が本当に素敵なイラストにしてくださったので、皆さん是非見てください。
ミナトは終始一貫して、様子のおかしい美人なお兄さんとして書いています。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

ミナトを「皆にとってのいい人」ではなくて、「シドの絶対的な味方」として書きました。
もしシドが復讐をして心からすっきりできるタイプなのであれば、ミナトは「よーし!」と腕まくりをしながらやる気満々で復讐に加担します。シドもそんなミナトのスタンスを察していて、それにちょっと救われています。
心根の優しいシドが少年時代からしっかりミナトの手綱を握ってくれていたおかげで、皆にとってのハッピーエンドになったなと思います。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

(シドへのモンペ感情を抜きにすれば)割と常識的な人間としてミナトを書いたつもりだったので、少年シドへの庇護欲→青年シドへのときめきの移り変わりを書くのに少し苦労しました。でも結果として、シドの辛抱強い愛を書くことができたので良かったなと思います。

チャトラン先生の中で、執筆を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

プロットを作っている段階では、唯一の味方だったミナトと離れ離れになった際に、シドが闇堕ち……までは行かずとも、もう少しヤンデレ化する予定でした。ただ書いている内に「いや、ミナトの愛情をあれだけたっぷり浴びていたら、シドは寂しくても闇堕ちなんてしないし、ミナトを悲しませないために踏ん張るし、立派な青年に成長してミナトを迎えに行くくらいの気概と愛情がある男だ!」と、自分自身との謎の解釈違いを起こして、今みたいな形に落ち着きました。

不遇な推しを幸せにしようと貢いで愛でて育て上げたら、すくすく育った推しはラスボス系美丈夫に成長して…!?という物語ですが、描くに当たって苦労した点、また、ここが好き!外せない!など特に意識されていることがありますか?

個人的にはやっぱり、ミナトがシドへの愛を語る部分が好きです。作中色んなところでシドへの愛を語っていますが、書き下ろしの後日談で思う存分愛情表現をさせることができたので満足しています。あとは、ミナトほど言葉や行動にするのがうまくありませんが、シドもミナトのことをとびきり愛しているんだよというのが、この花丸満点ハッピーエンドにたどり着いてみせた彼の努力で、読者の皆さんに伝わっていればいいなあと思います。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

なにかの参考に……と思って、ずっと気になっていたRPGをプレイしていたら、普通にそのRPGにどハマりしました。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

身体的には受けよりずっと強いはずの攻めが、精神的なところで受けに救われる話が大好きです。ついでに、救われた結果の特大感情を、受けのために表に出さないで胸のうちに秘めてくれたりすると、ものすごく嬉しいな……ということに最近気がつきました。そういう話を無限に書きたいです。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

三度の飯よりケンカップルが好きなので、いつか書くぞ~と思っています。

読者様にメッセージをお願いします。

いつもたくさんの応援をありがとうございます。皆さんのおかげで書籍化をしていただくことができました。
WEB版では外から覗くことしかできなかった二人のその後を、書籍版ではたくさん書かせていただいております。
応援してくださった皆様に少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

原作ゲームで闇堕ちして
死んだ推しの少年時代が落ちてたので、
愛でて貢いで幸せにする

著者:チャトラン
イラスト:溝口ぐる

リブレ/B-BOY NOVELS

発売日:2025年11月19日

書影

STORY

社会人の湊は「ラスト・キング」というゲームキャラ・シドを激推ししていた。

美しいシドだがラスボスというだけあり、不幸な少年時代のせいで闇堕ちし、最後は倒されるという悲しき運命を辿るキャラだった。
そんなある日、湊の自宅の押し入れと少年姿のシドがいる世界が繋がった!なんで!?
とりあえず最推しが困っているので愛でて貢いで幸せにします!
成長後はチート美丈夫、静かに湊を守る最推し×シド過激派美人オタクの世界を超えた最愛の物語。

特典情報

コミコミ特典SS小冊子

SS小冊子

商品ページはこちら

※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©︎Chatoran/libre Illustration:Guru Mizoguchi

TOP