『精霊を宿す国 青雷』発売記念 佐伊先生特設ページ

精霊を宿す国 青雷

インタビュー

新作『精霊を宿す国  青雷』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

最初は特殊な共感覚を共有する受けと攻めのサイキック的な現代物を書こうとしましたが、ある国の姿が浮かんできて、これはファンタジーの方がしっくりくるのではと思い変更しました。ファンタジーを書いたことがなかったので、どうやって書き出せばいいのか、世界観をどう説明すればいいのか、色々と悩みました。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

一つの国の物語を書こうと思っていましたので、精霊、国、この二つの言葉を頭の中でこね回していたらタイトルが生まれて、同時にテーマも決まりました。

新作『精霊を宿す国  青雷』は、どんな物語でしょうか?

精霊を身に宿す者と、それを操る者、一つの能力を二人で共有する彼らは精霊師と呼ばれ、唯一無二の存在である互いのことを半神と呼びます。 なりゆきで精霊を共有することになった二人が、多くの精霊師や神獣師らと関わることで成長し、国の苦難に立ち向かっていく物語です。

メインカップルのご紹介と彼らを書く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

主人公オルガは赤ん坊の頃から、国の守護神である五大精霊の一つ、神獣・青雷を宿しています。物語が進むにつれて、オルガの出生は国の存亡と大きく関わっていたことが明らかになっていきます。オルガと青雷を共有し、半神として共に修行をしているのは国の第一王子であるキリアスで、廃太子にさせられ不満たっぷりに生きています。
キリアスとオルガの物語を軸として、多くの精霊師・神獣師カップルの物語が絡みあいます。そうした群像劇を書いてみたかったんです。あくまで主軸は主役の二人であり、そこがぶれないように気をつけました。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

オルガは14歳で、養親に愛されて育ちちょっと甘ったれなところがあります。4歳年上のキリアスにも甘えがちです。キリアスは傲慢不遜な王子で、あまり性格がよろしいとは言えません(笑)。オルガは最初はキリアスの半神にさせられたことが不満でしたが、やがて自らキリアスの半神になりたいと願うようになります。キリアスもオルガを半神にと強く望みますが、様々な事情がそれを許さず、二人は悩み苦しむことになります。

主人公二人だけでなく、作中に登場する神獣師たちや師匠たち、個性的なキャラクターも読みどころの一つだと思います。 お気に入りのキャラや読者に人気のキャラは誰ですか?
そのキャラについてのコメントもお願いします!

お気に入りのキャラは、主人公たちが修行する千影山の教師であるジーンです。お馬鹿キャラですが、考え方がぶれないので書いている間ずっと心の拠り所でした。
読者に人気のキャラは、主人公の師匠であるラグーンです。エロ発言満載でときに主人公らに容赦ない行動をとるので、コイツ絶対読者に嫌われているだろうなと思っていましたが、完結してみたらめちゃくちゃ人気があったので不思議で仕方ありませんでした。

お気に入りのキャラクターや書き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

この小説はWEBサイトに掲載していた話で、主人公キャラがまだ定まらない状態から第一話を書き出しました。書籍化にあたりその部分に指摘が入り、当時の安直さをあっさり見破られた気がいたしました(笑)。そんなこともあって、主役キャラは多少動かしにくさがありましたが、そのぶん、アクの強い周りのキャラたちが勝手に動いてくれるので、物語の進行はスムーズでした。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

強気で、何でもできそうに見えて大きなコンプレックスを抱える男前受けが、悩み迷いつつ攻めに次第に心を開いていくのが好きです。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

テーマを決めたらラストまでぶれないようにすることを大切にしています。あとは、情報量が多くなりがちなので、なるべく分かりやすく伝わるように物語を進めていくことを心掛けています。

読者様にメッセージをお願いします。

今年8月に「精霊を宿す国 青雷」、9月には「精霊を宿す国 黄金の星」が発売されます。そして来年1月に3冊目、2月に4冊目と計4冊出る予定です。謎が解き明かされていくとともに、 主人公カップルの絆も深まっていきます。主人公たちに絡んでいく他の精霊師や神獣師の物語も含めて、楽しんで読んで頂けたらと思います。

精霊を宿す国 青雷

佐伊
ill.吉茶

リブレ

発売日:2023年8月18日

精霊を宿す国 青雷

STORY

「何よりもお前を愛する唯一無二。それが、半神だ」

精霊師は、必ず二人で一人。
一つの精霊を二人で分かち合う。
感情も五感も共有し、心を繋ぎ合わせる。
その唯一無二の存在を、彼らは半神と呼ぶ。

精霊師になるため修行の山に入ったオルガは、王位継承権を剥奪された王子キリアスと出会う。オルガに精霊の中でも特別な神獣・青雷が宿っているのを見抜いたキリアスは、強引に青雷と契約し、オルガの「半神」になってしまう
キリアスに反発するオルガ。自分の運命に巻き込んだ責任を取り、命をかけてオルガを守り抜くと誓うキリアス。二人は精霊師の頂点、国を守る神獣師の修行を始めるが…!?

特典情報

コミコミ特典SSペーパー

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©️佐伊/吉茶/リブレ

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