『彷徨う記憶と執愛の星』発売記念 戸田環紀先生特設ページ

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インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

「環」以外は本名です。
環境と循環という言葉に以前から惹かれていたので、自分も社会の循環の一部でありたいと思ってつけました。

新作『彷徨う記憶と執愛の星』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

元々は記憶喪失がテーマの異世界ファンタジーを書く予定で案を提出していたのですが、モデルとなる国の本を読んでいたら「鉄道王」が出てきまして。
「これ書きたい」と思ってしまい、担当編集さんにお願いしました。編集さんがOKを出してくれなかったら生まれなかった小説です。ありがたいです。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

本文の要となる言葉、出来事を繋げて作りました。
「記憶」と「執愛(執着愛)」が小説のメインテーマですが、「彷徨う」と「星」の部分も本編で楽しんでいただけたらと思います。

新作『彷徨う記憶と執愛の星』は、どんな物語でしょうか?

架空の国、「セリーニ王国」を舞台とした近代欧風シリアスラブロマンスです。
自分に関する記憶を失くしてしまった青年と、彼を愛する鉄道王の二人が主人公です。
華やかでドラマチックな世界がお好きな方、入り組む人間模様がお好きな方に楽しんでいただける物語を目指しました。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

二人で旅行をするシーンで、攻めが最後に言った台詞はかれこれ十年くらいずっと書きたかったものです。
今回やっとその言葉を入れられる箱(小説)が見つかりました。何かしら感じていただけたら幸いです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

書いている間は某神話の太陽神と彼の寵愛を受けた美少年がずっと頭にありました。好きな子と円盤投げをしてきゃっきゃとしている太陽神を想像すると萌えが止まりません。でも大抵の神話がそうであるように、美少年は最後は円盤に頭を打たれて死んでしまうのですが、幸い小説では受けは死にません。よかった。
ちなみに攻めのフルネームは「レイモンド・カイ・フェアクロフ」というのですが、「カイ」の部分についてはコミコミスタジオ様の特典SSにて言及していますので、ぜひぜひご一読くださいね^^

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

受けのアシュリーは素直で芯の強い、闇を背負わざるを得なかった二十歳の青年です。
攻めのレイモンドは優しくかつ冷静、生まれながらに闇を抱えている三十歳の紳士です。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

西洋美術のアトリビュートに興味があるので、自分の小説の人物にもその人を特徴づける何かを毎回持たせるようにしています。
今作でも攻めのレイモンドが大事なものを持っていますので、それが何かを本編で確認していただけたら嬉しいです。

『執着』がテーマとのことですが苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

私自身が相手に引かれると引いてしまう性格なので……書きながら何度か「これ執着してるかな?」と心配になりました。
きちんと執着愛が書けていたらいいなと思います。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

別の設問で攻めが大事なものを持っていると書きましたが、今作を執筆中に自分も同じものを道で二つ拾いました。
「もう一つ拾ったら小説と同じ」とわくわくしていましたが、そんなことが起きるはずもなく。すっかり忘れた頃、何年となく草取りをしていた庭の地中からそれが出てきました。「幸せはすぐ近くに」という、まさに小説みたいな体験をしました。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

攻めと同じくらいの体格の受けが「こいつが相手なら仕方ない」と思いながら受けているのが好きです。
気位の高い美人受けの後ろをおどおどとついていく大型犬攻めも大好きです。
300ページ中297ページまで議論を交わし、途中で一人旅をしたりなんならほかの人と付き合ったりするのに、最後の3ページで「人生で愛したのは君だけだった」とか告白されると「えええっ」と大興奮します。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

真摯でありたいと思っています。

読者様にメッセージをお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございます。今作は「これを読めば戸田環紀が分かる」というところまで持っていきましたので、拙作が初めての方にもぜひお手に取っていただきたいと思っています。また、いつも応援してくださっている皆様にもこの場を借りて御礼申し上げます。
やっぱり星とわんこと本が好きです。音楽と美術があれば最高ということで、今回も全力で萌えを詰め込みました。新刊楽しんでいただけますように!

彷徨う記憶と執愛の星

戸田環紀
ill.北沢きょう

幻冬舎/リンクスロマンス

発売日:2022年12月28日

書影

STORY

ある日、アシュリーは事故により自分に関するすべての記憶を失った。

そんなアシュリーの傍らにいたのが、レイモンドと名乗る紳士だった。
レイモンドは鉄道会社の社長で、数ヶ月前、孤児のアシュリーを引き取ってくれた人物らしい。
記憶がない不安は拭えなかったが、アシュリーは手厚く面倒を見てくれるレイモンドに全幅の信頼を置き、知的で包容力のあるその人柄にも惹かれていった。
そんな時、記憶を失くす前の友人と遭遇する。しかし、友人が口にした“過去の自分”については、レイモンドから聞かされていないことが多く、アシュリーは戸惑いを隠せなかった。
もしかしてレイモンドは何か重要なことを隠しているのではないか…。彼を信じたいと思う一方で、何が真実なのか、アシュリーの混乱は深まっていき…?

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©️戸田環紀・北沢きょう/幻冬舎コミックス

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