『呪いの装備が外れない!』発売記念 日下部しま先生インタビュー&お試し読みページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

漢字三文字の名字+ひらがな二文字の名前がいいなと考えた結果こうなりました。
あと日下部さんとしまさんは結構いると思うのですが、組み合わせると見つからなかったので。

デビューのきっかけ、または作品を書こうと思われたきっかけがあればお聞かせください。

体格のいい攻めに組み敷かれる受けの話が書きたいな……というのがきっかけで、物語を書き始めました。
猫をかぶっている嘘つきな受けが嘘を暴かれて徐々に追い詰められ、最後には攻めに食われる……。そんな展開が書きたくて始めたのですが、途中で筆が止まってしまいました。今回お話をいただかなければ、完成まで辿り着けなかったかもしれません。
書くのに苦労しましたが、その分想定していたよりも距離の近づく二人を書けて楽しかったです!

今回の作品は、どんな物語でしょうか?

呪われた装備を身につけてしまった男が、その解除方法のせいで苦手な男と共に旅をすることになる物語です。
特殊スキルを使って詐欺のようなことを繰り返していた不運な受けと、勇者の末裔であり、戦闘大好きな堂々とした攻めとのかけ合いを中心に、装備を外すことを目的としています。
そんな二人が、お互いを知りながら徐々に近づいていく……という感じのお話です。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

全体的にヨルンとガシュアの掛け合いがメインなので、二人の会話を楽しんでいただければと思います。
一番書きたかったのは、初めてエッチするシーンで、気合いを入れて書いたので少しでも印象に残っていたら嬉しいです。
常識から外れたガシュアに呆れるヨルンと、そんなガシュアが見せる年下っぽいシーンも気に入っています。
あとは、ヨルンがガシュアだけは自分を裏切らないかもしれない、と心揺さぶられる瞬間も楽しく書けた部分のひとつです。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか? 

ヨルン(受け):基本的に“運のない男”というイメージで書いていました。
ノンケっぽさがあって、攻めに怯える受けが好きなので、最初はそういう雰囲気から始めて、少しずつ心を開いていく過程を描けたらと思っていました。
本人は目立たないながらも、猫をかぶって世の中を渡ってきたタイプで、荒波にもまれながら、なんとか生き抜く術を身につけてきた男です。
器用貧乏で勇者に憧れていますが現実的で、叶わない夢は見ません。

ガシュア(攻め):とにかく「でかくて強い攻めが書きたい!」という気持ちから生まれたキャラです。ぶっきらぼうで無口で強面で、何を考えているかわからないタイプ。
当初はもっと突き抜けたキャラにするつもりだったのですが、ヨルンと一緒に過ごすうちに、気づけば常識が身についてきた気がします。たまに天然なのかもしれないと思いつつ書いていました。
普段あまり書かないタイプの攻めだったので、自分でも新鮮で楽しかったです。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

ヨルンは基本的に雑草をモチーフとしたキャラクターで、その辺に生えている枯葉の混ざった雑草みたいな髪の毛……というイメージで書いていました。
目立たないけど図太い。そして呪いの装備(と言う名の下着)を隠す為に厚着をしていて、服を脱がせてもなかなか中身が見えてきません。
ガシュアは対照的に、体格が良く強くてスキルも色々使える戦闘好きな男として描いています。
見た目は傭兵っぽくて野性的ですが、実は王族の血が混じっているので、顔立ちはどこか高貴な印象です。旅を続けているので傷もあるしボロボロですが、身なりを整えたらとんでもなく格好いい、というギャップがあると萌えるかなと思って書きました。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

受けは割と書きやすかったのですが、攻めは普段あまり書かないタイプのキャラクターだったので、動かすのに苦労しました。
途中で「この攻め、いったい何を考えているの……?」と悩みながら進めていった部分もあります。
また、物語の展開にもかなり悩みました。
どうすればもっと自然に二人の関係が進展するのか、何度も書き直し、頭を抱えながら模索しました。
逆に楽しかったのは校正の過程です!
普段は一番苦手な作業なのですが、今回は他者に校正していただき文章の提案や誤りを指摘してもらうことがとても新鮮で、参考になりました。自分一人では気づかない視点をもらえたので、楽しく進めることができました。

先生の中で、連載当初と回を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

ガシュアは、最初に考えていたキャラクターからだいぶ変化したように思います。
当初は、無自覚な執着攻め、恋をしていることすら自覚していないようなタイプで書くつもりだったのですが、物語を進めるうちにどんどん感情が暴走していきました。結果として、より積極的で本能的な部分が強く出たキャラクターになった気がします。

一方で、ヨルンは最初に描いたときから一切ブレず、芯の通ったキャラクターとして動いてくれました。書きやすくて安心しました。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

画面を見続けているとストレートネックが酷いので、最近首を伸ばすストレッチャーのような機械を買ったのですが、それが癒やしの時間になりつつあります。気持ちいい!
あとは韓国BLにハマっています。無理矢理体格差、最高すぎる。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

基本的にはノンケで平凡だったり癖有りな受けと、執着攻めや様子のおかしい依存度高めの攻めが好きです。
割と現代ファンタジーよりな特殊能力持ちが好きなので、そういう設定に惹かれます。
攻めにとって受けだけが特別な存在になって欲しいと思ってます。
萌えるシチュエーションは、逃げる受けと追いかける攻めです。捕まるまでがワンセットで。

皆様にメッセージをお願いします。

自分の好みをたっぷり詰め込んで書いてみました。
読んでくださった方々に楽しんでいただけたら、とても嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

呪いの装備が外れない!

日下部しま

イラスト:ぼんこ

幻冬舎コミックス

発売日: 2025年04月28日

書影

STORY

【スキル至上国】に生まれたヨルンは「変化」という、自分の能力を変化できる珍しい力を持っている。

変化した能力は本職のスキルと比べて圧倒的に弱いため、身分を偽って色んなパーティに潜り込み、他人の任務報酬をくすねる危ない橋を渡りながら生活していた。
ある日、いつものようにくすねた宝箱を確認すると、その中には女性ものの下着らしき衣装が。
気づけばそれはヨルンの体に装備されてしまい、外すことができなくなってしまう!
なんとそれは、かつて存在した勇者に想いを寄せた聖女が着ていた装備品で、封印された魔王を解放してしまう力があるらしい。
さらにそれを、勇者の末裔でありこの国の王子であるガシュアが求めていると知る。
装備を外す方法は、「勇者の血を引くものと結ばれること」で…!?

お試し読み一部公開!

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特典情報

無償特典

コミコミ特典日下部しま先生SS小冊子

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©︎日下部しま・ぼんこ/幻冬舎コミックス

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