『おおかみルゥと過保護な冒険者』発売記念 伊達きよ先生特設ページ

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インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

だて巻きが好きなので「伊達」を取らせていただき、清磨という名前が好きなので「きよ」を取らせていただきました。
好きなものの詰め合わせのような名前で、とても気に入っております。

新作『おおかみルゥと過保護な冒険者』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

ママ味のある攻めを書きたい……! と思い立ったところから生まれました。
星形の人参が入ったシチューを作り、風呂では優しく髪を洗ってやり、夜はトントンと背中を叩きながら寝かしつけをするような、そんな甲斐甲斐しい攻めを。
ならば受けは拾われっ子で、体が弱くて、獣人で……と話が広がって行き、おおかみルゥと過保護な冒険者のお話が出来上がりました。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

タイトルは、作品を書き上げたあとに担当さんと相談しながら決めました。
担当さんが「過保護って言葉、いいと思うんです……!」と推してくださって、「た、たしかに!」と雷に撃たれたような気持ちになりました。それまでうんうんと悩んでいたのですが「過保護」が決まった途端、スムーズにこのタイトルに着地しました。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

四苦八苦な恋愛模様もそうなのですが、今作は主人公ルーシィの成長譚でもあります。
小さな仔狼から始まり、幼児、少年、青年……と徐々に成長していくその姿を、物語でも挿絵でも楽しんでいただけたらと思います。

メインカップルのご紹介と彼らを書く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

ルーシィ(ルゥ):人型だと、食べても太れず筋肉が付きづらいひょろひょろ体形。
狼姿でも、毛の発育が良くなくてぼさぼさ毛質のまだら色。……という色々と残念な人狼。兄弟の中でも極端に貧弱な、いわゆる「みそっかす」。
事情がありリカルドに拾われ、育てられることに。中身は底辺冒険者のエミリオ。
リカルド:冒険者としては最高位である「特級」を冠する冒険者。人とつるむことはほとんどなく、どんな冒険も単独でこなしてしまう。
にこりとも笑わない、永久凍土よりも冷たい男……と噂されているが、養い子であるルーシィにだけはでろでろに甘い。
二人は親子でもあり、師弟でもあり、後々恋仲にも発展していく仲ですので、どこか一辺に偏らないように、どんな関係にも見えるように、と意識しながら書き上げました。

キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

これは私のこだわり、というより挿絵をご担当いただいた犬居先生の素晴らしいセンスによるところなのですが……。
リカルドやルーシィの服装や装備は本当に細かいところまで手が込んでいて、見ていてとても楽しい気持ちになれます。
作中で出てきたアイテム等もきちんと装備されていますので、物語を読んだ後に挿絵や表紙絵を見て「あ、これがあのアイテムで、これがあそこで出てきた装備か」と確認していただくのも楽しいと思います。読了後にぜひぜひ。

伊達きよ先生の中で、書き進める中でキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

はじめは二人の恋愛に主軸を置いて……と考えながら書いていたのですが、ルーシィがあまりにものんびりゆっくり成長していくので、いつのまにか「ルーシィ成長物語」のようになっていました。
もしかすると、リカルドとの穏やかな生活が楽しくなってしまったルーシィが、「まだ成長したくないよ」「もっとリカルドさんとのんびりしていたいよ」と筆を通して伝えてきていたのかもしれません。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、
または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

お気に入りのキャラクターは魔法使いのマシュウです。彼が、ルーシィを間に挟んでリカルドとバチバチする場面は、ずっと書き続けていたいほど楽しかったです。
ネタバレになってしまいますので詳しくは書けませんが、彼と彼の伴侶の恋物語もいつか書けたらな、と思っております。

執筆中のエピソードや裏話などはございますか?

実は執筆順でいうと今作が初めての全編書下ろし作品になりまして。色々と試行錯誤したり、自分の性癖を見つめなおしたり、思い悩みながら書き上げました。
改めて「小説を書くのは楽しいなぁ」と思わせてくれた作品でもあります。

BLで萌えるシチュエーションやお好きなキャラクター設定をお聞かせください。

今作でも書かせていただいたのですが、獣人やもふもふを書くのがとても好きです。
くぁ……と牙を丸出しにしながらあくびしたり、ソファの上に寝そべりながら尻尾だけぷんぷんと揺らしたり、撫でられ待ちで耳を伏せてみたり、そういった動物的仕草にとてつもない魅力を感じてしまいます。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

これまでファンタジー作品を執筆することが多かったので、いつか現代ものにもチャレンジしてみたい、と密かに思っております。

読者様にメッセージをお願いします。

「おおかみルゥと過保護な冒険者」は、全体的に「柔らかい、愛の話になるように」と心がけながら書き上げました。
ルーシィの愛、リカルドの愛、他の登場人物たちそれぞれの愛、少しでも感じ取っていただけましたら幸いです。
どうか少しでも楽しんでいただけますように、と願ってやみません。
最後までインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。

おおかみルゥと過保護な冒険者

伊達きよ
illust.犬居葉菜

笠倉出版社/CROSS NOVELS

発売日:2022年12月09日

書影

STORY

ルゥ、俺のルゥ。大好きだ
無自覚溺愛 最強冒険者×転生 落ちこぼれ人狼

「ルーシィ……、明日も、一緒にいてくれ」
薬草採取しかできない下級冒険者は、戦闘に巻き込まれて死んだ──はずが、冷酷な冒険者・リカルドに拾われた仔狼に転生していた。
ルーシィと名付けられ、甲斐甲斐しく世話をされる日々。
噂とも、冒険者時代に垣間見た彼とも違う一面に、ルーシィは次第に惹かれてしまう。
はじめて発情期が訪れた日、ルーシィは昂るままにリカルドへ告白するも「俺とルゥは家族だろう?」と告げられて……!?

愛を知らない最強冒険者×落ちこぼれ人狼の溺愛冒険譚

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©️伊達きよ/犬居葉菜/笠倉出版社

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