『毒を喰らわば皿まで~木曜日生まれの子供達~』発売記念 十河先生インタビュー&お試し読みページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

物語のプロットは、どのようなことがきっかけで生まれるのでしょうか?

様々な詩句、多くの物語、流行りの映画などからインスピレーションを受けることが多いです。でもぼーっとしてる時に、アンドリムから一方的に話しかけられて、物語が進むこともあります。

今作のサブタイトル「木曜日生まれの子供達」は、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

童話や詩句をプロット段階でモチーフに持ち込むことが多く、今回は担当編集さんが幾つか挙げてくれたモチーフ候補の中で、お話の中核に落ちてくれそうな言葉を土台に決めました。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

プロットが先です。タイトルはいつも難産で……(笑。

今回は1st. Life完結ということですが、今後の「毒を喰らわば皿まで」シリーズの展開で決まっていることがありましたら、少しだけでもご紹介お願いします!

まさかのwebアンケートをアンダルシュ公式様が行って下さったので……ご期待に添えるようにがんばるつもりです。確実に約束できるのは、次の世界でも二人は共にあるということです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

悪役転生物が大好きで、前世を思い出してなお「悪」を貫く主人公が読みたいと願った結果、生まれたキャラクターがアンドリムでした。名前の由来はヨルガに「アンリ」と呼ばせたかっただけという単純なものだったりします。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

アンドリムとヨルガの二人は、関係性がブレないように、という点は気を付けました。精神的にはアンドリムが優位に見えますが、それはヨルガがそうさせてくれているから。アンドリムもそれを理解した上で、甘えのひとつとしてヨルガを翻弄しています。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

毎回苦労している点は、アンドリムが基本的に「頭が良い」という設定があるので、そこを崩さずに物語を綴るのが大変だなと……自分で首を絞めた結果ですね(笑。楽しい点は、伏線を張りめぐらし、最後にそれを回収する展開に順当に持っていけた時です。

プロット完成後、実際にご執筆されていく中でキャラクターや物語の展開に変化や発見がありましたか?

毎回、プロットからかなり変化していきます。物語の大筋とギミック以外にも、主人公が呟く言葉一つで、逆に「あ、この意味も組み込めるのか」と気づかされる時もありました。

BL作品を描かれる際に、ここが好き!外せない!など特に意識されていることがありますか?

実は、自分の描く主人公が酷い目に遭うのはあまり好きではないのです。だから基本的に、主人公はしっかりしていて、自立を好むタイプが多いのかも。読む方は雑食に大好きです!

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

世界観のせいでカタカナの名前が多く……ディートリッヒをディードリッヒにしてしまっていたり、ロクセーヌをロクサーヌにしていたりと……よく間違えました……

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

物書きあるあるだと思うのですが、執筆の気分転換に執筆をすることがあって、ドツボにはまってそれから抜け出せなくなることもあります。気を付けたいです。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

いつも『自分で読んでも面白い』作品になるように心がけています。伏線やどんでん返しは、既に性癖に近いレベルで盛り込むようになりました(笑。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

バディ物が好きなので、ミステリーを織り交ぜた作品などに挑戦してみたいです。

読者様にメッセージをお願いします。

自分が生み出した世界とキャラクターがたくさんの読者様に愛していただけることは、望外の喜びであり、光栄に感じています。これからも、暖かい応援をよろしくお願いいたします。

毒を喰らわば皿まで~木曜日生まれの子供達~
【特装版/通常版】

著者:十河/イラスト:斎賀時人

アルファポリス/アンダルシュノベルズ

発売日:2025年08月08日

書影

STORY

日本人男性だった前世の記憶があるアンドリムは、自身が生きているのが乙女ゲームの世界であることに気づく。

彼は前世の知識と現世で得た才を活かし、己の運命に打ち勝って騎士団長のヨルガと番になった。
それから穏やかではない時を重ねてきた二人であったが、遂に運命の時が近づく。
ある日、隠居生活を送っていた二人のもとに「アンドリムに隠し子がいる」との情報が舞い込んだ。
その報せにきな臭いものを感じたアンドリムはヨルガと共に最後の旅に出る。
「惡の華」が子供達に贈る最後の遺産(レガシー)とは――!?

※こちらの書影は【特装版】のものとなります。

お試し読み一部公開!

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特典情報

コミコミ特典SS小冊子
(特装版/通常版共通)

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©十河/アルファポリス illustration:斎賀時人

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