STORY
若き人狼族長の寵愛により、処刑されたはずの悪魔憑きの王子が取り戻した「自由に生きる心」。そして、初めて知る「愛と幸福」——
ヴァルミラ王国の第二王子、カノンは金眼のせいで悪魔憑きとされ、長年幽閉されていた。十八歳になると、父の命で崖から落とされ処刑されてしまう。しかし人狼族の領地の一つ、テイルーンダリの族長・イザナに命を救われ、彼のもとに身を寄せることに。イザナは寡黙そうな見た目によらず気さくで、政務の合間にカノンと食事をしたり、色々と気遣ってくれる優しい男だった。「なぜ悪魔憑きの僕に」と困惑しながら、カノンは彼に心を開いていく。領地での暮らしに慣れたある日、カノンが他領地の族長・アオギと楽しげに話していると、イザナがなぜか怒った様子で現れ…。




