『秋実神婚譚~茜の伴侶と神の国~』発売記念 タカサト先生インタビュー&お試し読みページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

デビューのきっかけ、または作品を書こうと思われたきっかけがあればお聞かせください。

本作はpixiv様の『神々の伴侶』という企画が元となっておりまして、それがとても好きだったので書きたい!!と思い作ったお話になります。が、愛が重すぎてつい長編構想になってしまい、本来短編で終わろうとしたはずが終われず、結局最後まで書ききったものになります。

今回の作品は、どんな物語でしょうか?

メインタイトルそのままで、神様に嫁入りする秋実あきざねという少年のお話です。ひときわ神格の高い十二の神様たちが祀られている国で、その一柱の龍那美神という神様の伴侶となります。というところが開幕で、そこから神々の国に行った秋実が、神様たちに翻弄されたり何だりしてすったもんだするところがメインです。その中で龍那美と距離を縮めていき、お互いに特別な関係になっていきます。

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今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

神様がいっぱい出てくるお話なのですが、全員が自分以外の神様のことは大体ろくでなし(マイルドな表現)だと思っているようなアクの強い神様たちで、周りにいたら嫌だな…などと思うような性格揃いです。傍迷惑なところやその自覚がないところがあったりしまして、そういう神様たちとのかかわりで主人公が苦労したりするのですが、それも含めてお楽しみ頂けたらいいなと思っております。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか? 

主人公が秋実という受けで、職人の家に生まれた育ちのいい温厚な少年。染匠の長男で、家業に熱心です。攻めが龍那美たつなみという美しい姿をした神様で、受けの染匠の腕を気に入って、彼の妹の代わりに召し抱えることにしました。結構な歳の差がある二人なので、攻めははじめ、受けのことを赤ん坊ぐらいだと思っていました。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

とても細かくも出番がほとんどないこだわりなのですが、イラスト指定の時に龍那美は裸足にして下さい!とは強く訴えておりました…(笑)。江戸っ子は裸足が粋だった、みたいな話のイメージから、神様たちはあまり足袋は履かなさそうだなあという……イラストを描いて下さったあおのなち先生が口絵で日の目を見せて下さった設定です。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

最初に大まかな構想を作った時に、一年スパンで話を作ってしまったがために、書いても書いても終わらなくて嘆いていたのが一番苦労した思い出です。その分くっつくまでの文章も長くなっていたので、途中から(もうやらしい雰囲気にしていいのでは?)などと思い始めたりしていたのですが、途中を端折ってしまうと着地点がおかしくなるので、邪念と戦いながらひたすら構想通りに書いていました。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

おそらくこのお話を書き始めたぐらいから、地獄のような腱鞘炎で苦しんでいて、市販の湿布をまとめ買いして常備する生活をしていました。一年以上ずっとそんな状態で、さっさと病院に行けばよかったのですが整形外科にお世話になったことがなかったため病院探しが億劫で、散々渋った後にやっと病院に行きました。病院に行った後すぐ治ったので、渋っていた時間が本当に無駄だったな……という愚かな思い出です。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

作品の中で毎回必ずと言っていいほど人的な犠牲を出してしまうので、新しく何か書こうとするたびに『次こそは犠牲の出ない平和な話を』と思いながら、結局飽きもせず毎回犠牲を出しています。いつか平和でハッピーなほのぼの話などを書きたいです。

皆様にメッセージをお願いします。

商業ではお初にお目にかかります、タカサトと申します。色んな方のお力添えを頂きながら、WEBに掲載していたものを改題し、この度書籍化して頂くこととなりました。王道異種婚姻ものの、和風ファンタジーBLになります。楽しくお読み頂けましたらそれ以上のことはありません。紙と電子(あと改稿していないWeb版)がございますので、お好きな媒体でお読み頂けましたら嬉しいです。コミコミスタジオ様では特典の小冊子を書かせて頂いております。どうぞよろしくお願いいたします。

秋実神婚譚~茜の伴侶と神の国~

著者名:タカサト/イラスト:あおのなち

幻冬舎コミックス

発売日:2025年/1月30日

書影

STORY

身代わりとなった少年は、美しい神様に伴侶として迎えられて…?ゆっくりと育つ愛に心あたたまる、本格和風ファンタジーBL

中津国では数多の神が祀られ、なかでも十二の神が特別に力を持つとされていた。
そして数年に一度、その十二神の一柱に若い人間の贄が一人奉じられる、「神婚祭」というしきたりがあった。選ばれた贄は神の伴侶となるべく神の国に迎えられ、二度と人の世には戻ってこないという。
今年の贄が捧げられるのは、長月に最も力を持つ美神「龍那美神」。その伴侶として選ばれたのが、染物職人である少年・秋実の妹だった。
そして神婚祭当日、秋実は神主の装いをしたやけに美しい男と出会い、神の伴侶の真実を告げられる。そんな秋実に対し、男は「妹の代わりにおまえが贄となれ」と提案してきて――?
神様と人の子の、十二の月を巡るやさしい愛のものがたり。

お試し読み一部公開!

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特典情報

有償特典

有償特典あおのなち先生アクリルコースター

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

無償特典

コミコミ特典タカサト先生書き下ろしSS小冊子

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©︎タカサト・あおのなち/幻冬舎コミックス

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