『お求めのΩではありませんが絶対に幸せ夫婦になってみせます! 押しかけ花嫁は両想いに気づかない』発売記念 野原耳子先生インタビュー&お試し読みページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

苗字の「野原」は、『クレヨンしんちゃん』が好きなので、野原一家から取らせていただきました。
名前の「耳子」は、幼い頃に耳を触る癖があったので、耳という文字を入れようと決めました。

デビューのきっかけ、または作品を書こうと思われたきっかけがあればお聞かせください。

作品を書こうと思ったきっかけは、当時の商業作品に「短髪受け」があまりにも少なかったため、「もう自家発電するしか生きる道がない…!」と思い詰めて書き始めたのが発端です。

今作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

申し訳ないことに、私はタイトルを決めるのが本当に本当に苦手で…!
今作のタイトルも、12月に発売した「男だからと捨てられた聖女ですが、年下の狼王子から一途に愛されています」も、担当様にほぼ決めていただきました(本当にありがとうございます…!)
今作の執筆中の仮タイトルは『両片想いオメガバース』でした。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

基本的には、プロットから先に決めます。
今作に関しては、X(旧ツイッター)でちょこちょこショートノベルを書いているので、そこに書き出したアイデアを長編にまで広げる形で書き上げました。
タイトルは、物語を書き終わってから最後にうーんうーんと悩みつつ決めることがほとんどです。

今回の作品は、どんな物語でしょうか?

三年前に出会ったオメガとアルファが恋に落ちるも、自分たちが両想いだと気付かないまま政略結婚するお話です。
お互いに「相手にとっては不本意な婚姻だった…」と思い込んでいるので、言動が空回ったり、想いがすれ違ったりして、なかなか自分たちが両想いだと気付きません。
ただ、受けは根がポジティブですし、攻めもクールなようでいて受けのことに対しては乱心したりするので、切なさもありつつコメディ要素の強いストーリーになっていると思います。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

読みどころに関しては、やはりクラウス(攻め)の乱心シーンです笑
普段は冷静に振舞っているのに、幼馴染である副官トールの前では素に戻って「リオが可愛すぎるからだッ!」などと叫んで机に額を打ち付けたりもします。
それを見て、副官のトールが「なんでお前は、普段は感情なんか欠片も持っていませんみたいな冷血面してるくせに、あの子のことになると一本どころか百本ぐらいネジが外れるんだ? 正直、二重人格みたいでキモいぞ」などと言って、ドン引きしているシーンが好きです。

あとは、リオ(受け)がクラウスの元へ嫁ぐために、「ぜったい、ぜったいに、俺が嫁ぐぅううう!!」と叫んで家族の前で転がり回っているシーンも好きです。
今作はコメディ要素を前面に押し出した作品なので、笑えるシーンを書くのがすごく新鮮で楽しかったです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

お話を書き進めながらキャラクターの性格を決めていくので、誕生秘話などはないかもしれません。
名前に関しても、決めるのが激しく苦手なので、そのときに頭をよぎった名前をぺいっとつけています。
ただ、今回のリオ(受け)に関しては、プロット作成の段階で、担当様が「可愛い名前なので、このまま行って欲しいです」と言ってくださったので、途中で『変えようかな…』と悩むことなく進められました。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

受けのリオは、アゼリア王国という小国の末っ子王子(オメガ)です。
祖国では『小さな猛獣』と呼ばれるほどの暴れん坊で、大食らいで、明るく元気な少年です。
クラウスに一目惚れしたため、暴れん坊な部分を隠し、大人しい花嫁のフリをして嫁ぐことに決めます。

攻めのクラウスは、オーディン帝国という大国の皇太子(アルファ)です。
穏健派な父の代わりに貴族たちを押さえつけ、冷徹で無慈悲な王子として振舞っています。
リオに一目惚れして、彼が16歳になるのと同時に娶ろうとします。
リオに関することにだけ性格がはっちゃけて、言動がおかしくなります。

こだわったところは、リオを弱くし過ぎないようにしたところです。
リオは小柄な少年ですが、本編でも成人男性二人を秒で叩きのめしているぐらいには強いです。
意地悪をしてくる令嬢に対しては、目の前で果実を手で握り潰して、逃げ帰らせたりもしています。
クラウスの前ではか弱い乙女風に振舞いつつも、実はものすごい強者というギャップをもたせるようにしました。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

リオ(受け)に関するこだわりであれば、赤毛の短髪というところは完全に作者の性癖です。
リオは、祖国にいた頃はだるだるだぼだぼな動きやすい服装でしたが、クラウス(攻め)の元へ嫁いでからは、貞淑な花嫁のフリをするため、金髪のカツラをかぶって、キツいコルセットをはめています。
更に、クラウスに襲って欲しくて、毎晩着ている服の布地がどんどん少なくなっていきます(最終的に紐パン姿になります)

クラウスに関するこだわりは、右目の下に泣きぼくろがあるところです。
右目の泣きぼくろは「直感力や洞察力が高く、感情的で温かい性格を象徴する」ようなので、実はクラウスが感情豊かな人間であることが示唆されています。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

最初から両想いなことは確定しているので、どうやってメインカプにそのことを気付かせずにすれ違わせ続けるのか、という点に苦労しました。
正直、書きながら途中で「いいから好きって言えーー!!」と何回かツッコミました。

楽しかった点に関しては、リオの心の声を書くのは面白かったです。
『みなさまご安心下さい! 俺は旦那様に健気に尽くしまくって、愛し愛される幸せ大家族を作り上げてみせますからっ!』
序盤からそう力強く(心の中で)叫んでくれた瞬間に、リオの明るく元気なキャラクターが確立しました。

お気に入りのキャラクターや動かしやすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

今作に関しては、どのキャラクターも素直で、根が良い子ばかりだったので、書きづらいと思うことがありませんでした。
その中でも、一番動かしやすいと思ったのは、クラウスの副官のトールかもしれません。
トールは、主君カップルに振り回されつつも、ツッコミを入れる存在だったので、彼の台詞や反応を書くのはとても楽しかったです。
「俺は、お前のそのテンションが恐ろしい」とトールがクラウスに告げる台詞があるのですが、それは作者自身の気持ちを代弁したものです。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

裏話というほどではないかもしれませんが、今作は2025年5月から書き始めて8月末を〆切にしていたのですが、あまりにもスイスイ書けるものだから、7月中頃には初稿が完成していました。
私は元々重ためな話ばかりを書いており、明るいお話を書いたことがあまりなかったのですが、今作によってコメディを書くのも好きなんだなと初めて気付きました。

また、今井蓉先生に描いていただいた表紙に関しても、「実はお互いにメロメロな感じを出して欲しい」と希望を出したところ、とても可愛いミニキャラを描いていただけて本当に嬉しかった覚えがあります。
リオの眉毛がちょっと短くて、へにょっと下がっているところも大好きで、毎回ラフが届く度に「最高に可愛いです…!」と担当様に圧強めにメールを返しておりました。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

癒しは猫です。
おもちとあずきというキジトラ猫2匹と一緒に暮らしているのですが、本当に彼女たちの存在に癒されています。
親バカなので、作者のXは基本的に猫の写真で溢れています。世界一可愛くて愛おしいです。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

私は短髪受け大好き委員会の会員です。
受けは、短髪であればあるほど良いです。あとは肉体的に強者であると、より最高です。

攻めに関しては、執着心が強ければ強いほど良いです。
狂気一歩手前なくらい受けに執着して、受けが傍にいないなら死んだ方がマシと思うぐらいのヤバい攻めが好きです。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

短髪受けや執着攻めは、変わらず書き続けたいです。
俳優×一般人が運命の番だったというオメガバースのお話も書きたいので、そちらは2026年中にWEB更新していこうと思います。
そして、人間×異形のニッチなお話も大好きなので、そちらも個人出版で書き続けていきます笑

皆様にメッセージをお願いします。

私がここまで書き続けてこられたのは、応援してくださる読者さんのおかげです。
いつも読んでくださっている皆様、初めてお会いした皆様も、本当にありがとうございます。
これからも楽しんでいただける作品が書けるよう精進していきますので、どうかよろしくお願いいたします!

お求めのΩではありませんが
絶対に幸せ夫婦になってみせます!押しかけ花嫁は両想いに気づかない

著:野原耳子/イラスト:今井蓉

幻冬舎コミックス

発売日:2026年01月29日

書影

STORY

「絶対に俺が嫁いで、愛し愛され幸せ大家族になるんだ!」
勘違いの両片想いオメガバースBL!

アゼリア王国の末っ子王子(Ω)のリオは 幼いころにパーティで出会った、オーディン帝国の第一王子で冷酷非道と恐れられるクラウス(α)に一目惚れをした。
リオは体格は小さいものの、威勢がよくて暴れん坊で有名な王子だったことから自分がクラウスと結婚できるわけがないと、ずっと恋心を秘めたまま過ごしていた。
しかしその3年後、突然オーディン帝国から「アゼリア王族のΩを娶りたい」と政略結婚の依頼が来る。
一族の中には姉のΩもいたが、リオはどうしても自分が嫁ぎたいからと本来の性格や見た目を隠し、 淑やかに振る舞うことを条件として自分を偽った状態でクラウスの元へ嫁ぐことに。
念願の初恋相手と結婚できたことに内心大喜びしていたリオだったが、クラウスは3年前と違うリオの様子に何か思うことがあるようで――?
勘違い&両片想いオメガバースBL!

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12月刊も好評発売中!

男だからと捨てられた聖女ですが、
年下の狼王子から一途に愛されています

著:野原耳子/イラスト:桝目の助

幻冬舎コミックス

発売日:2025年12月25日

書影

STORY

サラリーマンの犬飼彰はブラック企業で残業中、突然異世界に「聖女」として召喚された。

その世界では、人の目に見えない「精霊」が存在し、 国の繁栄のためには精霊たちに好まれる「聖女」が必要なのだという。
しかし召喚された矢先、「男の聖女なんて要らない」と言われ犬飼はそのまま異世界に放り出されてしまったのだった。
そんなある日、傷だらけの子犬を助け連れ帰ると翌朝その子犬が少年に変化して、なんと結婚を迫ってきた!
ヴィルと名乗る獣人の少年は訳あって獣の姿から人間に戻れずにいたが犬飼が持つ聖女の力によって回復することができたという。
元の世界では上司からパワハラを受け、召喚されたこの世界でも男の聖女は不要だとすぐに捨てられた犬飼。
自分には何の価値もないと思っていたのに「貴方の代わりはいない」と真っ直ぐ伝えてくるヴィルに犬飼の気持ちは揺れ動くものの、子どもの言うことだからと軽くあしらっていたが――?

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©︎野原耳子・今井蓉/幻冬舎コミックス

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