【特設ページ】『あめとつち』発売記念 庭田羊々先生インタビュー&お試し読みページ

インタビュー

今作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

陶芸をしている人を登場させようと思っていたので、それにちなんだタイトルにしました。粘土は触っているとどんどん乾いてしまうので、何かの形にするためには水が必要ですが、多すぎると形になりません。そんな関係性を考えながら物語を形にしていき、最終的に今の形に落ち着きました。

今回の作品は、どんな物語でしょうか?

少し不器用な二人が関わり合う中で、言葉にできなかった思いと向き合いながら、自分の気持ちに辿り着いていく物語です。日々の小さなやりとりの積み重ねの中で変わっていく心の動きを描きました。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

直が木綿に「君がいてよかった」と伝えるシーンが特に気に入っています。それまでうまく言葉にできなかった思いがようやく自然に現れた瞬間だと思っています。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです。

メインの二人は、まず自分が「好きだな」と思える見た目から考えました。
直は、どんなときも彼なりに真っ直ぐな人でいてほしくて、この名前になりました。
木綿は、洗いざらしの木綿のように、気取らず気持ちのいい存在であってほしいと思いこの名前をつけました。
犬のろくろは、作中でも描いたとおり「白黒」なのでこの名前になりました。飼っていた白黒の犬をモデルにしたのですが、「しろくろ」の中に「ろくろ」を見つけたとき、いろいろなことが自然につながったように思えてうれしかったのを覚えています。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

最後まで大まかな流れは決めてはいましたが、思いのほか二人の距離が縮まらず、「このままくっつかないのでは…?」と思いながら描いていました。
でも、人生にはそういうはっきりしない時間もたくさんあるよなと思い開き直って描き進めた結果、無事(?)くっついたのでよかったです。

先生の中で、連載当初と回を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

連載を重ねる中で、輪郭が少しずつはっきりしてきたように感じました。
曖昧さを抱えながら、相手と過ごす時間の中で、自分の気持ちを言葉にしようとする一面が見えてきたことが印象的でした。

お気に入りのキャラクターや動かしやすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

キャラクターごとに動かしやすさは違いますが、大人になるほど、相手の立場や距離を考えてしまって言いたいことが言えず動けなくなる場面が増えていくんだなあ…と感じながら描きました。その中で、犬のろくろは「今」しかなく、とてもシンプルで強い存在です。人間の二人も「ろくろみたいに自然に振る舞えたらいいのに」といろいろな場面で思っていたんじゃないかなと思います。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

緑の多い公園に散歩に行くことが多いのですが、落ちている木の実や枝の中からなんとなく「いい感じ」のものを見つけられると、それだけでうれしくなって気分が晴れます。

作品を生み出される際に大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

読んでくださった方の中で、言葉や風景の断片が少しずつ積み重なり、何かを考えたり関係のない記憶を呼び起こしたりする感覚が生まれることを意識して描きました。読み終わったあと、ふとしたときに思い出して自分の記憶とつながるような作品に触れたときの喜びを思い出し、その感覚を信じてこの作品を描きました。

皆様にメッセージをお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございます。
この作品が、少しでも何かを感じたり思い出したりするきっかけになっていたらうれしいです。
途中で閉じたり、また開いたりしながら気軽に楽しんでいただけたらと思います。

あめとつち

著:庭田羊々

大洋図書/H&C Comics CRAFTシリーズ

発売日:2026年03月02日

STORY

少しずつ君が染みてくる

陶芸家の霧島直は、伯父が遺した小さな家に住んでいる。
ある日、成田木綿という青年が雨漏りの修理にやってきた。
生前の伯父に修理を依頼されたという彼は、雨漏りを直したあとも、人里離れて暮らす霧島を気にかけてくれた。
成田が連れてきた犬・ろくろと暮らし始めた頃、霧島は、“正しい道”を歩ませようとする母から実家に戻るよう説得される。
自分の生活を咎められ落ち込む霧島に、「あんたは悪くない」とキスをする成田。
いつもそばにいて、自分を受け入れてくれる彼の存在は、霧島の日常になっていく。
けれどやがて、成田への感情が恋だと思い知って──

大事だからこそ踏み込めない
ささやかであたたかい、愛のお話。

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ⓒ庭田羊々/大洋図書

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