若手アイドルの真白志希と、人気俳優の桐ヶ谷翠が、ドラマの共演をきっかけに出会い、少しずつお互いを知って惹かれていくお話です。

アイドルと俳優である二人の、カメラには映らないオフの姿、というイメージでタイトルを考えました。
担当さんと意見を出し合って決まった『スピンオフで会いましょう』と言うタイトルには、ドラマの共演をきっかけに出会った二人の物語はこれからもずっと続いていく、と言う想いが込められています。

二人の仲がゆっくり穏やかに深まっていく様子を楽しんでいただけたら嬉しいです。
相手への恋心を自覚する過程は特にそれぞれの『らしさ』が出ていると思っていて、それも含めて告白＋思いが通じ合うシーンがお気に入りです！

受けの真白志希(ましろしき)は若手アイドルのメンバーです。顔だけが取り柄、と言われた過去があるものの、それを逆手にビジュアルの良さを仕事に生かせる仕事に就くなど前向きで、持ち前の明るさと愛嬌で周りに愛されるキャラクターです。
攻めの桐ヶ谷翠(きりがやすい)はモデルから転身した人気俳優。一見クールで人を寄せ付けない雰囲気がありますが、とても誠実で純粋なキャラクターです。志希との出会いで少しずつ色々な面が表に出てくるのが楽しいです。

志希はかわいい見た目ながら考えが大人で、翠は落ち着いて見えて割と脳筋なところがあります。
二人とも基本的にはプラス思考であること、変に抱え込まず相手に正直なこと、お互いを尊敬し合って対等であることを大切にしました。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
志希は小柄な体格に似合う可愛らしい服装、翠はシンプルで綺麗めな服装とかなり系統が違うのですが、そんな二人が仲良く並んでいるのがお気に入りでした。
特に志希は前髪を上げてみたりピアスが変わったり、かわいい服を着せても許される!! と、描いていて楽しかったです！

一番最初のきっかけは『かわいいを武器にしている男の子』『その武器が武器でなくなるとき』という話だったと思います。あまり本作と関係ないようにみえて、これがきっかけでアイドルと俳優を描くことになったので、結構大事な起源でした。
前の質問でも答えた通り、二人はあまりマイナス思考だったり、卑屈になったりしないキャラにしようというのを決めていました。そうして二人の性質を考えていくうちに、この二人は変にすれ違ったりしそうにないなと感じるようになり、それならば、相手にどう気持ちを伝えていくか、表現していくかというところを大事にしようと思いました。

名前の由来については、志希は可愛さを感じられるような名前、翠は涼しげで綺麗な音の名前、というのを意識して考えました。
志希はアイドルグループの一人なので、他のメンバーとの繋がりも持たせたく、名前に『白』の字を入れることを決めていました。名前を考えるのはとても好きな工程です。

モブの声です！！！笑
本作には翠のファンである志希の姉や、ロケ先で会うファンなど、ちょこちょことモブの声が出てきます。アイドルを描くならば絶対に入れたいと思っていました！

元々アイドルは好きなのですが、普段あまり買わないアイドル雑誌を買ったり、アイドルのチャンネルをみたりして大変眼福でした！知らないアイドルに出会えたりして楽しかったです！

ここまで読んでくださりありがとうございます！
俳優×アイドルという、個人的にも新鮮なキャラクターたちでしたが、描いていくうちに、お互いがお互いをおなじだけ大好きな、今まで描いてきた作品の中でも1番可愛らしいカップルになったなと思っています。
二人が穏やかに誠実に恋愛している様子を楽しんで頂けたら嬉しいです！どうぞよろしくお願いいたします！