『ラブスプリンクル』発売記念 綾野カム先生インタビュー&試し読み特設ページ

帯入れ込みイメージ ラブスプリンクルラブスプリンクル

インタビュー

【質問】新作『ラブスプリンクル』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

年下攻めいいな!です!
受けに対して敬語で尽くす攻めが描きたい!となって、そこから話を膨らませました。
年下だけど、優しく受けを包み込むような、精神的に年上の攻めにしたかったので
面倒見のいい長男→より包容力を上げるために弟妹の数を増やそう→四つ子の兄って珍しい!
でも面倒見るばっかで面倒見られたことはあんまりないよね、じゃあ受けは面倒見のプロにしよう!
といった感じでどんどん固まっていきました。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

プロットが先です。
タイトルは一話を描き始めてもまだ決まってないこともあり…
今作は受けの唯一の「歩く愛情拡散機」という分かりやすい性質があったので
担当さんが提案してくださった「ラブスプリンクル」という単語がしっくりきました。
ポップで軽快な響きが気に入ってます。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

弟妹や周りのために常に自分が我慢してきた無表情攻めが
受けの無償の愛に触れて初めて自分から愛を手に入れようと変わります。
二人の関係の進展に重要な四つ子のイタズラなどのドタバタもあります。
一番好きなシーンは家庭用プラネタリウムの中で全身に星の光を浴びながら抱き合う二人のシーンです!

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです。

攻めの一家は両親がエジプトの考古学者という設定もあり、エジプトの神様の名前をそれぞれイメージしてます。
愁は一話のセリフで「自分の気持ちがわかるのは同じ境遇の奴だけだ」と唯一を突き放すように
簡単に共感できない境遇の人物にしました。
四つ子の弟妹の兄で、両親はエジプト考古学者で日本におらず、一緒に家の面倒を見てくれていた祖母が入院し、高校最後の野球の大会を諦めないといけない、というモリモリの設定です。
そんな愁の心を溶かせるのは無償の愛を無自覚にばらまく受けしかいない!となり唯一が生まれました。
大家族の愁と違って、両親にとって「唯一(ゆいいつ)」の人というイメージで唯一(ただひと)と名付けました。
唯一が愛情拡散機なのは、自分が育ってきた中で受けた周りからの愛情表現をそのまま周りに返しているだけですが
だからこそ無自覚で無償の愛になるのかなと思います。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

愁と唯一が共に過ごしていくうちに、お互いが成長できるといいなと思ってました。
一話で、唯一は愁が可哀そうで愁の家に居候して家事を手伝ったのではなくて
愁の家と環境に飛び込んで、愁と同じ境遇に自分を置くことで、愁の気持ちを理解しようとしました。
それは恵まれた人生を歩んできた自分が堕落した生活をしているなという後ろめたさがあったからです。
愁は家族のために自分が我慢して、何でも一人で何とかしてきて、人に頼るということをしてきませんでした。
でも唯一の愛情に触れて、自分はずっと愛情が欲しかったんだと気づきます。
全く違う二人だからこそ、共に過ごしてお互いのいいところが混ざり合って、それぞれの成長に繋がれるように描きました。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

四つ子は愁と唯一の距離を縮めるのに色々と動かしやすかったです。
一人ずつもっと掘り下げて、その度に二人の恋愛が少しずつ進んでいく様も描いてみたかったです。
唯一は無償の愛情をばらまくプロということで
唯一のような人はこんな時どんな優しい(それでいて攻めが絶対恋に落ちてしまう)言葉やふるまいなのかなーと考えるのが難しかったです。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

私は可能な限り資料用に現地までロケにいくのですが、今回はとあるグランピング施設に行きました。
星空が見える大型テントにBBQに屋外シアターに…と楽しみにしてたのですが雨と虫でずっとテント内にいました。
いつかリベンジしに行きたいです。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

長髪の攻めが大好きです。
そのままでもいいし、結んでてもいいです。
理由はわからないのですが、たぶんミステリアスな感じがして好きなんだと思います。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

第一印象で「なんか珍しい話かも」と思って貰えるような作品になるように心がけています。
必然的に王道とは離れることもあるので、設定に振り回されないように時々立ち止まるようにしてます。
あとは、なるべく全ての要素(キャラの行動原理やストーリーライン)に理由と説得力を持たせられるように
細かいところまで設定を考えたりします。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

長髪攻めです!美しさと男らしさを兼ね備えた攻めが描きたいです。

読者様にメッセージをお願いします。

いつも応援有難うございます!見知らぬ四つ子の罠にはまって、なんか知らないうちに年下に惚れられて一緒に住むことになって、恋に落とされちゃうお話です!
四つ子の気持ちになって、どうやって二人にハプニングを起こしてやろうかなと考えるのが楽しい作品でした。
是非楽しんでもらえると嬉しいです!

ラブスプリンクル

綾野カム

フロンティアワークス/ダリアコミックス

発売日:2022年11月22日

書影

STORY

俺、あなたにふさわしい男になりました

博愛主義で人たらしな唯一は、昔告白をしてきた愁と大学で再会する。昔より格好良くなった彼から熱烈なアプローチをされて…!?

お試し読み一部公開!

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©️綾野カム/Frontier Works Inc.

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