『刑事に決め手のプロポーズ』発売記念 高月紅葉先生特設ページ

帯入れ込みイメージ 刑事に決め手のプロポーズ 刑事に決め手のプロポーズ

インタビュー

『刑事に決め手のプロポーズ』は、どんな物語でしょうか?
インテリヤクザと刑事の恋の行方が気になります!!

溺愛インテリヤクザ・田辺と仕事に生きる刑事・大輔の恋物語、完結巻です。
作中で関係を持ってから7年も経ってしまった彼ら!
いろいろな事件や出会いを通して成長を続け、それぞれが相手に対して責任を取りたいと考えはじめます。
そして、出オチのこのタイトル。どんなプロポーズになるかは、作品でご確認ください。
これからふたりが進むであろう道についても描きました。
シリーズは今作合わせて、6冊です。未読の方も是非、田辺&大輔に出会ってください。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

読みどころは、やっぱりプロポーズシーンです。
特別なことを大事な人に告げるときの緊張感を楽しんでいただければと思います。
個人的に好きなシーンは、墓参りから大輔の実家を訪れるところです。今度こそ、母親にふたりの関係を告げると息巻く真面目な大輔。そんなことは特に望んでいないのだけど、自分のためを思ってくれている大輔を止められない田辺のやりとり。かわいいと思います。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

【THE・漢気】受・三宅大輔(みやけ・だいすけ)
組織対策課(マル暴)の刑事。バツイチ。仕事人間。男気はあるが、男性的思考が基本。
目つきが悪くて、細マッチョ。
着るものにこだわりがなく、すぐによれよれになる。
普段は正義感溢れる漢だけど、弱いところもちゃんと持っている普通の人。

【腹黒溺愛王】攻・田辺恂二(たなべ・じゅんじ)
インテリヤクザ(主戦場は詐欺。離脱済)。頭が良くて柔軟性があり、そつがないタイプ。大輔だけが大事。
カールのかかったヘアスタイルと整った顔だちが王子さま。
大輔からは「あや」と呼ばれている。
普段は悪事にも手を染める腹黒な男だけど、大輔にだけはメロメロに甘い。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

攻の田辺は高級志向で、センスのいい設定です。
その裏には、彼が憧れる兄貴分の存在があるのですが、シリーズが進むごとに少しずつ影響が薄れ、自分なりのスタイルを持つようになります。一方で、兄貴分からもらった車を使い続けているようなところもあります。
ちなみに、煙草はJPS(ジャケ買い)、香水はネロリ香る柑橘系、車は真っ赤なスポーツタイプ、服はサンローランがイメージ。どことなくフランスっぽい、アムールでキザな男がテーマです。

受の大輔は徹底的に庶民派。服装などには頓着がありません。
田辺とお付き合いを始めてから、少しだけ身なりを気にするようになりました。恋人があんまりにも、キラキラ系王子さまなので……。
タバコはラッキーストライク、香水は手当たり次第適当、服はもっぱら量販店購入。
オフタイムでは、短めの髪をおろし、パーカーなんかをざっくり着ています。若見え。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

このシリーズは電子書籍から始まったこともあり、とても自由に書かせてもらっています。
苦労した点としては、シリーズ開始当初は受が結婚していたことや、不倫を経て離婚に至るまでの過程をどのように表現していくか……というところ。
できるかぎり、受の心情から男性性を抜かないように気をつけました。
それと同時に、シリーズ途中、彼がひどく傷つくところでは、心の拠りどころである『男性性』が大きく揺らぎます。BL作品の中で、男性っぽく書いていたキャラのその部分を弱めるということは、さじ加減がとても難しいのですが、大輔のためにも、書いてあげることができて良かったと思っています。
男の強がりと弱さと、目に見える愛情と、目には見えない情愛と。
それは攻の田辺にも言えることで、今回の『刑事に決め手のプロポーズ』は、彼らのひとつの通過点であり、大きな到達点だと思います。
楽しい点は、そんなふうに、こんな成長が……!とこちらが驚きながら書けるところ。新鮮な発見が都度たくさんあります。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

癒やしのアイテムは「花」。
作品や作業内容に合わせて飾り、Twitterにアップしています。お気に入りの花屋さんはチェーン店なので、そのときどきの気分によって店舗を使い分けています。系列店でも仕入れに個性があるので、見に行くだけでも癒やされます。

気分転換は「ドライブ」。
頭脳を使う仕事をしているので、運転はあきらめました。なので、昼でも夜でも、助手席に乗って、大好きな曲を聴きながら、流れていく景色を眺めて気持ちを落ちつけます。ドライブコースは、山のルート、海のルートがいろいろあって、気分次第さまざまです。癒やしアイテムの花を遠くの店舗へ買いに行くこともあります。

ハマっていることは、断然、「令和に嗜む少年隊」。
語り始めると長くなるので省略しますが、歌とダンスと佇まいと。最高のコンテンツです。
長く温めている課題にも関係しているので、考察のかたわら、のんびりと愛でています。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

私にしか書けないものがあると思うので、なるべく自分を偽らないように心がけています。
これは、私の考え方を表現するということではなく、私の心に生きているものを、私の言葉でありのままに描く。そんな感じです。小説の中には、自分の主義主張と違うキャラもたくさん出てきますので……。

読者さんが読んでくださったときに、「高月紅葉作品を読んだなぁ……」としみじみ思ってもらえたら、とても嬉しいです。

読者様にメッセージをお願いします。

ついに「刑事にシリーズ」も最終巻となりました。これまでの応援・ご愛読、本当にありがとうございます。商業誌デビュー10周年の節目を目前に、このシリーズの最終巻を出版していただくことができて嬉しく思います。
彼らが選んだ「ふたりでひとつの答え」をどうぞお楽しみください。
そして、書き下ろしでは、田辺の新しい上司・悠護の登場です。ふたりのこの先の未来を垣間見てもらえるはず。そして、「終わってないのでは?」とつぶやいている皆さんが見えるような……そんな気がしています。
どんな物語も、長い人生のワンフレーズのようなものですから、皆さんに望んでいただけるのなら、新しいシーズンが新しい形で始まることもあるかと思います。
まずは、最新刊の田辺と大輔に会ってやってください。彼らは元気で仲良しです。
感想・要望をお待ちしています。この機会に一筆、よろしくお願いします。

刑事に決め手のプロポーズ

高月紅葉
ill.小山田あみ

三交社/ラルーナ文庫

発売日:2023年2月20日

刑事に決め手のプロポーズ

STORY

おまえだけのものになる覚悟は決めた

刑事と情報源という利害関係はいつしか崩れ、いまでは恋人同士となった組対刑事の大輔とインテリヤクザ・田辺。大輔の将来を見据え、田辺は大滝組を抜けて組長のひとり息子でカタギの投資家・悠護のもとへ行くことを決めた。一方の大輔は、逆に田辺を守ろうと自分が警察を辞めることを考えていた。けじめをつけるべく田辺と旅に出た大輔。行く先は別れた妻のところだった――。表題作ほか書き下ろしを加えたシリーズ完結編!

出版社様コメント

≪刑事に×××シリーズ≫完結編です。マル暴刑事とインテリヤクザ――利害関係を超えてしまった二人の危険なラブですが、最終巻の見所はなんといってもプロポーズ。「ザ・漢」な大輔が意外にもロマンチスト且つ乙女な一面を見せてくれます。文庫限定の書き下ろしもたっぷり入っているので、電子書籍で既に表題作を読んでいる方も絶対ご満足いただけるはず!

お試し読み一部公開!

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特典情報

通常特典

コミコミ特典イラストカード

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出版社ペーパー

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©️高月紅葉/小山田あみ/シーラボ/三交社

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