当時日本で一番多かった名字と、当時流行っていたえろいアニメの主人公の名前を合わせて非常に安易に決めてしまいました。その後３０年以上使うとは思わなかったし、まさかあとからデビューしたアイドルと被るとも思いませんでした。PNは本当によく考えてつけるべき……。

『アルファ王子の陰謀』『アルファ王子の最愛』から続く、オメガバース・ハーレム・シリーズの３冊目になりますが、一話完結方式のため、どこから読んでいただいても大丈夫です。

アルファ男子とオメガ男子のあいだに、最もアルファ男子が生まれやすいという世界観のもと、現国王がアルファ王子たちを集めて「最初にアルファの男子を産ませた者に玉座を譲る」と宣言してしまったため、アルファ王子たちのあいだでオメガと玉座の争奪戦が始まります（王子たちはそれぞれスタンスが違いますが）
その中での、王子とオメガとの恋愛をメインに、家族や宮廷人たちとの関係、過去の因縁、子供が生まれたり……とかの話です。すべてハッピーエンドになりますので、安心してお読みいただけます。

２問目の質問でお答えした「現国王の宣言」をふと思いついたところからです。
最初に担当さんと、それぞれのキャラやカプ、基本的な設定などを相談して決めました。

プロットです。タイトルはなかなか決まらないことが多いです。
『強姦島』とかは一発で決まりましたが笑。

そのまま内容に添った感じで、担当さんと相談して決めました。
今回の『愛玩』は、攻が受を可愛がる感じを出したかった。

今回の二人は、無実の罪で投獄されているアルファの元王子と、世話係の明るく健気な少年です。
攻のヤーレフは、１冊目の攻・ユーディウの同母兄で、元第二王子でしたが、反逆罪で投獄されています。２冊目の受・ファラーシャとも昔はとても仲が良かった模様。
受のマシュアルは、監獄長の庶子で、父に命じられてヤーレフの世話係になります。
ところがマシュアルがオメガであることがわかり、ニザールの後宮に入れられることになって、ヤーレフは……？　というのが今回のお話です。

王宮・孔雀宮の背後に、孔雀が羽を広げたようなかたちに８つの小宮殿があり、一翼〜八翼と呼ばれている。それを与えられるのはアルファの王子のみ……という設定は、打ち合わせで担当さんが出してくれたアイデアだったような気がします。カスル（城）・ターウース（孔雀）かっこいい！　みたいな（笑）。
その各翼に住むアルファの王子たちそれぞれの恋愛を描く——という企画でした。群像劇というか、ある世界観の中に住む人々がさまざまに関係を織りなしていくのが好きなんです。
何冊書けるかわからなかったのですが、とりあえず３冊目まで出版していただけることになり、本当によかったです。
実は最初に考えたのは長男、一翼の主イマーンの話でしたが、まだ書けてません。いつか書けるといいなあ。
ちなみに、たくさん王子たちが出てくると混乱するので、最初の主人公以外は、一翼＝イマーン、二翼＝ニザール、三翼＝サイード……という感じで頭をそろえてわかりやすくしています笑。

あと、今回は以前から名前だけ登場していたオマー大臣やアルファ第二王子ニザールも本格的に登場しています。二人ともある種の愛着が湧いてしまって、書くのがとても楽しかったです。シリーズをずっと読んできてくださったかたには、ちょっと意外な感じを受けていただけると嬉しい。
ニザール……中にはだめな王子もいるよね、ということで生まれたキャラだったのですが、こうしてみるとけっこう可愛いやつじゃないですか？
オマー（ハリーファ）は、実は若くて美形だったんですね。悪役を書くのってめずらしくて本当に楽しい。いつまでも彼を書いていたかった（笑）。
もともと親友だったのに、何か大きな事件があって敵対するようになった二人がバチバチやりあう……という今回のヤーレフとオマーみたいな関係性が大好きです。割とメインにはなりにくいですが。

切れ者なんだけど玉座には興味がなく奔放な攻と、可愛がられる受を書くのは楽しかったです。
最初はただ可愛いだけだった受が大人になるにつれ、攻の愛玩は独占欲になり、恋愛感情になり、性的にも愛玩したくなっていく……のは、ちょっと背徳的で自分的に萌えでした。
この萌え、伝われ！

ヤーレフとオマーのやりとりや、最後のニザールとオマーのやりとりの物騒な感じが、自分では書いていてとても楽しかったです。舌戦が好きです笑。
あと、ヤーレフとマシュアルの初Ｈ。

変化や成長を感じていただけたなら嬉しいです。ありがとうございます！
一冊目でファラーシャは嫌なやつだと思われていたと思うのですが、二冊目でああいうふうにひっくり返そう……というのは、割と早くから考えていました。でもナバトの母タヴィールがああなったのは……笑。
キャラが立ったなあ……と思うのは、ニザールです。ただのだめなやつ、嫌なやつ、という立ち位置で登場したのに、成長して？凄く書くのが楽しいキャラになりました。

プロットの変化というか、うっすら考えていたことを今回けっこう具体的な形にしたのですが、二翼を巡る歴史が意外といろいろあったことを発見して、楽しかったです。
今ニザール（とオマー）が住んでいる二翼は、昔は今回の主人公ヤーレフの住まいだったし、更にもともとは（当時アルファ第二王子だった）現国王が住んでいたのです……。

あります。よく喋るキャラや、極端な性格のキャラのほうが動かしやすいです。

シリーズ２冊目の『アルファ王子の最愛』で、みずかね先生の表紙イラストがあまりにも神絵だったために、ヤーレフ（実質このときが初登場）のイラストもどうしても見たい！！　と担当さんに頼んだのですが、メインの二人をたくさん描いていただいたほうがいいという担当さんの意見で却下になったのです。
でも必死な私が可哀想になったのか、かわりに「じゃあヤーレフメインの新作を雑誌で書きますか？」と言っていただいて、この『アルファ王子の愛玩』の発行に繋がりました。みずかね先生のヤーレフ超かっこいいです！！　ありがとうございました！！

父の死後、年に１、２回庭師さんに来てもらう以外ほぼ放置していた庭がさすがに荒れ果て、いつもの庭師さんが高齢で来られなくなったのをきっかけに、自分で手入れを始めました。
まったく何もわからず、Youtubeの庭動画だけが頼りで、最初は嫌々だったのですが、今ではすっかり趣味になりました。庭仕事、けっこう癒やされます。

萌えるシチュエーションは、幼なじみとか同級生、あと主従とか、セフレも好きです。
うっかりするとそういう話ばかりになってしまいます。

キャラとしては、攻も受もちゃらい子だったり、逆に堅物だったりするのが好きです。健気受もやっぱり大好物ですね。
あと、性格的にちょっと極端なキャラが面白いと思います。なかなかメインには据えにくいのですが。

リズムよく読める、読みやすい文章で書くこと。
キャラを立てること……ですが、これは本当に難しい。キャラ立ちの方向性によっては読者さんに受け入れてもらえないこともありますし、立てばいいというものでもなかったり……。

ファンタジーは常に書きたいですが、ひさしぶりに学園ものとかも書きたいです。
なかなかチャンスはないと思いますが……。

いつも読んでくださってありがとうございます！
これからもよろしくお願いいたします。
ご感想など、お聞かせいただけると嬉しいです。