『月とピエタ上・下』発売記念 大地幹先生インタビュー&お試し読みページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

今作は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

中々連載企画が通らない中、
息抜きに好きな題材で好きなものを描こう!
と思い、「自分の中での王道BL」を描くことにしました。

『月とピエタ』は、どんな物語でしょうか?

美大生の茨木陽介は、人当たりもよく学校一モテますが、実は陰キャで、人の視線が気になって仕方ない。
美術解剖学講師の百合川月衣は、服装、言動で変人扱いされ、
周りに煙たがられてますが、実は穏やかで他人の目を気にしていない。
そんな両極の二人が、お互い惹かれあっていく物語です。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

陽介は百合川への気持ちが認められず、「憧れ」や「興味」でごまかそうとしますが、
描く絵に無意識の想いが滲み出てしまう。
自分を人を好きなれないまま、人を好きになってしまい困る陽介と、
そんな陽介に翻弄され、初めて恋愛感情を知って、内心動揺している百合川の
もだもだを楽しんでいただけたら嬉しいです。
陽介の感情が爆発してるシーンは全部お気に入りです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

陽介が複雑なキャラなので、対になる百合川はわかりやすく陽介の王子様にしてあげようと思い、
ドジっ子で眼鏡を取ったら美形、高学歴高身長等、陽介にだけデレるキャラにしました。
名前の由来はそのまま月と太陽、あとは作中に宗教を絡めたエピソードがあるので、
キリストの象徴として茨(荊の冠、薔薇)、聖母マリアの象徴の百合を入れました。

大地幹先生の中で、連載当初と回を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

初稿からかなり変えました。最初はシンプルな先生と生徒の学園もの、みたいな感じで描いていましたが、自分なりに面白みを足していって、今の形に落ち着きました。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

百合川はかなり動かしやすいです。ある程度人として成熟してるので。
逆に陽介はまだまだ子供なので、これはしない!こういうことは言わない!の縛りがきつくて話が進まなくて困りました。

作品を描かれる際に、ここが好き!外せない!など特に意識されていることがありますか?

お話としてハッピーに描きたい気持ちと、命がかかっているようなシリアスな話書くと楽しいんだよな、という気持ちが拮抗しています。丸くなりすぎず、尖りすぎずのバランスをうまく取ろうと心がけてはいます。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

この作品を書く前に、「めめんと森」という読み切りを描いているのですが、
そこに出てくる悪役と主人公が付き合ったらどうなるかな、みたいな発想で描き始めました。セルフ二次創作です。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

やっぱり対極の二人が好きです。(天使と悪魔、上官と部下等)あとは吸血鬼とSFものが好きです。キャラはちょっとアウトロー寄りの性格や属性に惹かれます。

読者様にメッセージをお願いします。

読んでくださった皆様のおかげで世に出ることができた作品です。本当にありがとうございます。
気軽な気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

月とピエタ上・下

大地幹

KADOKAWA(角川書店) /カドコミ

発売日:2025年10月07日

書影
書影

上巻あらすじ

「私はあの絵好きですよ」
自分を好きになれないままはじまる、恋の物語

「君からはいつも画用液の匂いがする」

他人からの願いを断るのが苦手。
そのせいでストーカー被害にあうほど、
愛想笑いの日々を送る美大生の陽介は
変わることのできない自分に思い悩みながら、ひたすらに絵を描き続けていた。

ある日、変人と噂される解剖学の講師・百合川に見透かされたような一言を投げかけられ、逆上してしまう。

葛藤しながら帰宅したその夜、部屋の前に見覚えのある姿が…

自分を曝け出せない美大生×変人講師
不器用な二人の初めての純愛

下巻あらすじ

「せめて最後に、先生に好きって伝えよう」
不器用な二人の終着点とはーー

自分を受け入れて結ばれる、愛の物語

「俺……先生が描きたい」

百合川への《特別な感情》を認めることができないまま、卒業制作のテーマに行き詰まる陽介。

しかし、百合川のまっすぐな言葉に、彼をモデルに絵を描くことを決意する。

思い起こされる辛い過去の記憶
目を背けてきた自分自身の本当の気持ち

それぞれと向き合い、答えを出そうともがく陽介だったが突然、周囲から百合川との関係を問われ……

自分を曝け出せない美大生×変人講師
不器用な二人のたどり着く先は――

お試し読み一部公開!

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特典情報

2冊セット購入特典

コミコミ特典8P小冊子

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※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©︎Miki Daichi

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