STORY
会社員の尚斗は、ナオと名乗り、互いに「絶対に好きにならない」という条件で恋人持ちとばかりお付き合いをしている。
本来の恋人を優先させ、惚気話を聞くことを楽しみにしている尚斗だが、今回も自分に本気になられたことで破局を迎えてしまう。
別れ話が拗れ、相手が引かないなか助けに入ってくれたレイという男に、突然恋人になれと告げられ困惑する尚斗。
長年の片想い相手へのカムフラージュという理由に納得し、それぞれ出し合った条件のもと恋人として過ごすこととなったが……?
新作『絶対、好きにならない』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
「他の誰かを好きな人しか好きにならない」という話がずいぶん前から頭にあったのですが、それが今回形になりました。…書き上げてみたら、少々?ずれておりますがw
新作タイトルは、どのようにお決めになりましたか? また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。
冒頭の場面を書いている際、ぽろっと「これか」な感じで。思いというか、これしかないかなーとは感じています。
創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?
ほぼ9割プロットから。タイトルは最後の最後まで決まらないで担当さんを困らせるか、プロットの段階か、本文冒頭で「コレ」と決まっているかの両極端です。
新作『絶対、好きにならない』は、どんな物語でしょうか?
自分の本当の望みを見つける話といいますか。表と裏というか、結局「鏡」だなーというのが個人的感想です。
今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。
水族館の海月のシーン。早い段階で頭にあったのと、とても素敵な挿絵をいただいたので。
主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです。
「ナオ」はタイトルが決まった時点で「ああいう人」になりました。「レイ」はそれに応じる形で固まっていったので、なかなか掴みづらく少々困りました…。
メインカップルのご紹介と彼らを書く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?
主人公ふたりが実は裏と表だと、実は本編を書いている途中で気づきまして。それぞれの「らしさ」をどう出すかに悩みました。
メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?
凹凸、陰と陽、裏と表。違うようで根っこはよく似ていると言いますか。あと、割れ鍋に綴じ蓋w
本作は、恋人のフリから始まる切ない作品とのことですが各キャラクターのテーマやこだわりがありましたら、教えてください。
自分の容姿を忌避しつつ利用する「ナオ」と、嫌いだと公言しながら最大限に利用する「レイ」の対比にこだわった…はずですが、果たしてどこまで書けたかは(汗)。
苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?
「レイ」の側の事情といいますか、状況をどう出せばいいのかなーと…あちらはあちらで「ナオ」と同じくややこしいので。
お気に入りのキャラクターや書き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?
今回の「ナオ」は、作中にて「納得」しないと動いてくれません。逆に「レイ」はやりたい放題ですが、自分がしたいことしかしない。結局、どっちも好き勝手に動きました…。
執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。
使用中のポメラが不調にて、出先で「さて続き」と思ったらキーが無反応…結果、阿鼻叫喚を実体験しましたw
癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?
ひたすら寝ます。あるいは友人とドライブに行きますw 当分できてませんが、ここ最近ハマっているのはお香を焚いた部屋でぼーっとすること。
作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?
主人公含め、登場人物が「納得」すること。コレを無視すると、続きが迷宮に入り込んで戻って来られなくなりますw
読者様にメッセージをお願いします。
おつきあいくださり、ありがとうございます。またしても割れ鍋に綴じ蓋ですが、今回は「この鍋に他の蓋はないよね」なふたりになりました。よろしければおつきあいくださいね。
絶対、好きにならない
幻冬舎/幻冬舎ルチル文庫
発売日:2023年02月17日