劇場版にしようと担当さんと打ち合わせしたのがきっかけです。

前巻『共鳴』の続きにあたります。もちろん和孝と久遠がメインですが、新キャラ、ルカとジョシュアの背景、一歩踏み出したふたりのその後についても明確にしています。あとがきにも書いたのですが、『共鳴』と『はつ恋』はいわゆる劇場版のようなお話を意識しました。
ぜひ『共鳴』と『はつ恋』をセットでお手にとっていただきたいです！

あいかわらず変なひとを引き寄せてしまう和孝ですが、今巻でも大変な目に遭っています。ロマーノ家VS木島組的なところも少しありますか。個人的に書いていて愉しかったのは、やっぱりそのあたりでした。

四文字の名前が好きなのでふたりとも四文字にしました。必死に足を踏ん張っている受と、過度な干渉をせず好きにさせている攻は、当時もいまも好みです。あと再会愛が好きなので、裏社会という未知のジャンルにチャレンジするにあたって好きなものをつめ込んだような気もしています。

ふたりの関係が深まるにつれて考え方も行動も、相手に対する接し方も双方変わっていった半面、変わらない部分をずっと意識していました。

感情がそのまま行動に出る受と、出ない攻です。あとは、よく悪態をつく受と、無言で聞き役になる攻でもあります。

久遠は職業柄ほぼスーツを身につけているのですが、決まったテーラーでのオーダーメイドです。そして、ずっとマルボロを愛飲してます。和孝は、お店を持って以降はあまり持ち物にこだわりがなくなったかもしれません。仕事ではお客さんを、プライベートでは久遠を愉しませるため日々食事を提供しています。

可愛い癒やし動画と、ホラーテイストな小説漫画映画です。ホラーブーム続いてます！

少し怖いところもありつつ、最後ほっこりできるお話が書けたらいいなと常々考えています。

おそらく今巻をお迎えくださる皆様は、前巻、そして1st、2ndシーズンを読んでくださった方だと思いますが、ここまで長きにわたるおつき合い、本当に本当にありがとうございます！　感謝の言葉が尽きません。新刊『はつ恋』を少しでも愉しんでいただけますよう、いまは祈るばかりです。