ありがとうございます…！　デビュー時に「売れなかったら終わりです」と伝えられたので、ずっと夢を見ているような10年間でした。東京センチネルバースのスピンオフ作品を刊行していただけることも夢みたいに嬉しいです。感謝の気持ちはいつもありますが、特にこの2023年は読者の皆さまへ沢山の感謝をお伝えする1年にしたいです。

朱鷺ときという好きな響き＋牡牛座なので六連星むつらぼしから拝借しました。自分で決めたのに10年経っても「六連」に馴染めず…。「鴇さん」と呼ばれるのが好きです！

前作『東京センチネルバース -摩天楼の山狗-』には約15人のサブキャラが登場します。その中で、読者さまから「推し！」のお声をひときわ多く頂戴したのが白慈でした。もしスピンオフ作品を書かせていただけるなら彼の物語しかないと思っていました。

白慈編希望のお声を届けてくださった読者さまに心より御礼を申し上げます。今作は、白慈救済の物語です。宗玄と出会い、反発しあいながらも徐々に惹かれ合い、宗玄の力を借りて、癒えない傷を乗り越えていく白慈の姿を見届けていただけたら嬉しいです。

白慈がモフモフの大型動物と街を歩くシーンが気に入っています。ふかふかのしっぽを握ったりなんかして……うらやましいですね。身体能力が高いセンチネルならではのアクションシーンも楽しんでいただけたらと思います。スピンオフ作品の醍醐味・前作のキャラたちも登場します…！

「白慈」の名前の由来は本編に入れました。なぜ苗字がないのか、その謎を宗玄と一緒に追ってくださいませ。「宗玄」は仮の名前だったのですが、結局そのままGOしてしまうのは創作あるあるでしょうか。

王道の傲慢ハイスペック攻さまを久々に書いたなぁ…というのが宗玄の感想です。白慈は、口が悪くてオラオラしていますが情に厚い子です。いがみ合っているのにエロいことはちゃっかり致しているふたりが書きたかったので、大変満足しております。

東京センチネルバースシリーズは〝お洒落で格好よくて、獣身化もできる男子たち〟をテーマに、羽純ハナ先生のイラストをもとに考えたお話です。そのくせ私がファッションに疎いので、必死で調べました。（恥ずかしいのですが）カラーレンズの眼鏡が似合うキャラを登場させることに憧れがありまして…今作で羽純先生に描いていただきました。白慈がとっても格好よくて、嬉しいです！

ミステリBLです。私にはものすごく難しいので形にできない可能性大ですが、一度チャレンジしてみたいです。

読者の皆さまの応援を頂戴して、10周年に辿り着くことが叶いました。心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。羽純先生が描かれるお洒落で格好いい男子たちにうっとりしながら、センチネルバースを楽しく読んでいただけたら嬉しいです。『東京センチネルバース ‐蛇恋は不夜城に燃ゆ‐』をどうぞ宜しくお願い致します。