蓮川愛先生のイラストが決定した際、ぜひミルク３rdを書かせてくださいとお願いして、実現しました。　

1st「ミルクとダイヤモンド」　2nd「ミルクとピンクのエメラルド」
3rdも　「ミルクと真珠のプロポーズ」となりました。

プロットを先に考えます。タイトルはギリギリまで決まらないことが多く、担当さんに泣きついて、「ミルクとダイヤモンド」という、カッコいいタイトルをつけていただきました。後はもうズルズルと芋ヅル方式で決めています。

オメガのサージュを保護するところから物語が始まります。唯央は強くなろうと奮闘しますが、うまくいかないこともある日々。でもアルヴィはどんな時も、暖かく見守ってくれます。癒しであり生きがいの子供たちを愛している、そんな物語です。

書いていて面白かったのは、黒豹アルヴィと唯央の濡れ場。
少し成長したアウラが隣国の皇太子スピネルを、可愛く翻弄するところ。
ラストシーンもお気に入りですが、これはぜひお手に取って、お楽しみください。

アルヴィも唯央も、人名辞典から探して名付けました。唯央は「強い意志と繊細さのイメージがある」と書いてあり、これにしようと名付けました。

ベルンシュタイン公国の公世子でありアルファのアルヴィと一緒に暮らすオメガの唯央。アルファのアルヴィを、とにかく紳士に、しかし色気がダダ洩れになるよう書きました。オメガで受の唯央は苦しんだ過去から解放され、生き生きとなった姿を強調しました。

アルヴィは生真面目で真摯。愛情深く誠実で、最愛の唯央と子供たちを溺愛する一方、濡れ場ではエロいキャラです。
唯央は繊細ですが、それを引け目に思う性格。だからこそ強くなろうと自分を鼓舞しています。

アルヴィのヘアスタイルは蓮川先生が以前、描かれていた艶めいた黒髪の男性キャラクターが素敵だったので、お願いして描いていただきました。
唯央は清楚だけど頑張り屋さんで、クタクタに疲れたら肉を食べるみたいな、健全なキャラになりました。

オメガバース二作目だったので右も左もわからず、オメガってどうなってんの!?　と素人まる出しの疑問に翻弄されました。そんなビギナーでしたが、読者様が暖かく見守ってくださり、オメガ新参者の私を迎えてくださったのが、嬉しかったです。

アルヴィ、唯央、アウラ、アモルと全員マジで好きなキャラばかりです。それ以外だと、スピネル殿下がお気に入り。弄りがいのある、いいキャラなんです。鼻につくセレブ感と憎めない人情的なところを、ネチネチ書いています。

どの作品も書いてみて初めて、どんどんキャラが広がって人間になっていく感じです。

1stミルクの著者校を担当さんに自宅まで取りにきていただき、お渡ししたその日に高熱が出て、そのまま10日近く寝込みました。ベッドから起き上がれず床を這ったのは、ぎっくり腰の時以来。新コロだと怯えていたら、なんと膀胱炎というオチが……。人生初の九度超えを経験しました。

起きたらまず、三匹の猫への奉仕活動です。猫トイレの掃除とゴハンをあげて、ようやく自分の用事を済ませて、仕事をします。スーパーへ買い物に行ったり病院に行くなどの用事以外は、なるべく机の前にいます。

街を歩いていたら天啓が降りてくるんです！　……とかならカッコいいのですが、PCの前でコレはああで、コレはこうで……と考えています。タブレットを持ってカフェでお仕事とかなら、めっちゃカッコいいですが、すごく前に買ったタブレットは動作していません……。

皆様のご期待を裏切ることなく、猫吸いで気分転換します。あとジムに行くと、スッキリしますが、最近はぜんぜん行けてません。

コミック「その着せ替え人形は恋をする」一気に全巻読みしました。あと「マチネとソワレ」「ふつつかな悪女ではございますが」など、綺麗で可愛い世界観が好きです。BLが少なくて、申し訳ございません……。

敬語攻と健気受は、永遠のマイブーム。あと、受が夢中になっている「ちびこ」に、攻が本気で嫉妬する話がいいなと思います。

いつも読んでくださる読者様も、初めましての読者様も、楽しんでもらえたらいいなと思いながら書いています。あと、一番最初に読んでくださる担当様を驚かせたい一心です。

悪役令嬢や悪役令息など、興味津々です。

インタビューを読んでくださり、ありがとうございました。
よろしければ新刊「ミルクと真珠のプロポーズ」を、お手に取ってみてください。