『獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~』発売記念 村崎 樹先生特設ページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

本名に漢字を足したり引いたりして決めました。 筆名を考える際、「下の名前を『いつき』や『たつき』読みにすると姓に対し韻を踏んでしまうな~」と悩み、ちょっと変わっている「たつる」読みにしました。

新作『獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

神様として信仰されているものが、外側から見ると「神様というよりむしろ○○では……」と感じるお話にしたいと思い、妄想を膨らませました。なんて書くと小難しそうですが、オメガバースと花嫁を組み合わせて甘く仕上げたので、気楽に楽しんでいただければと思います!

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか? また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

担当編集さんにご提案いただいたものをベースに、わたしの意見も加えていただき完成しました。作中のちびっこキャラが、受けと攻めを「はなよめ様」「じゅうしん様」と呼んでいるのに由来しています。
後述していますが、「ここはとびきり甘く書いてください」とご指示をいただいたシーンがあったので、サブタイトルにある「溺愛花嫁」の文字を見たときに「ちゃんと甘く書けていたんだな」と嬉しくなりました。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

仮タイトルがそのまま作品の内容を示すことが多いので、大体タイトル先行型です。
タイトル長い芸人を自称しているのですが、今回はご提案いただいたタイトルなので、メインタイトルだけ見れば普段より短めです。メインタイトルだけ見れば…(笑)

新作『獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~』は、どんな物語でしょうか?
どうしても番になれないわけとは…?と今から楽しみです!

獣人の祝福を受けた「獣神」によって守られる王国で、「薬花」と呼ばれる特殊なオメガのルークが、獣神・オーウェンの花嫁として強引に迎え入れられるところから物語が始まります。
オーウェンは薬花と番になることで、獣神が抱えるとある問題を解決しようと画策するのですが、ルークにはアルファと番えない事情があります。おまけに薬花の務めとしてとんでもないことを要求される羽目に……というお話です。
傲慢(に見える)アルファ×負けん気の強いオメガの、反発から始まる溺愛オメガバースです。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

反発からの溺愛展開が三度の飯より好きなので、序盤のピリッとした空気感と、後半の甘々な雰囲気の落差をお楽しみいただけるよう注力しました。
お気に入りは、例の「とびきり甘く書いてください」シーン、〈オーウェンのお風呂を手伝うルーク〉です。最初はあんなに険悪だったのに、こんなにいちゃいちゃするようになって……と照れたり喜んだりしながら書きました。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです。

強気に振る舞う受けが大好物なのですが、わたしのプレゼン能力が足りないばかりに魅力的なキャラクターにできず、これまではなかなかプロットが通らずにおりました。今回、担当編集さんからOKをいただけたときには、思わず「本当にいいんですか!?」と聞いてしまいました。
なにを考えているのか分からない攻めも大好きなので、ルークとオーウェンの掛け合いを書くのは本当に楽しかったです。
受けのルークは「光をもたらす者」という由来の名前だそうで、まさにオーウェンにとっての光になる人物だなと思い名づけました。生まれ育った国ではオメガの地位が低いため、姓はありません。
攻めのオーウェン・ブラックウェルは黒狼の祝福を受けた獣神なので、狼の「オ」の字が入る名前で考えました。「戦士」を意味する名前だそうで、民のために戦う獣神にぴったりだと思っています。オーウェンを含む三大貴族は、「ブラックウェル」「ガーネット」「ヘイゼル」と、色を連想する姓にしています。

メインカップルのご紹介と彼らを書く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

オーウェンは感情が表に出にくく、獣神として特殊な育てられ方をしたこともあり、意図せず傲慢な言動をしてしまいます。不器用なアルファですが、恋愛感情を自覚してからはストレートな愛情表現をします。
ルークは誰にも守ってもらえず、頼り方を知らずに生きてきたオメガです。強気な振る舞いで武装していますが、本来は気さくで面倒見が良く、愛情深い人です。
反発していた二人が、互いの孤独に気づくとともに初めての愛情を知る…というお話になるよう意識して書きました。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

序盤のオーウェンをどこまで傲慢な印象にするか迷い、初稿では中途半端なキャラ付けになってしまいました。担当編集さんからのアドバイスもあり、改稿時に思い切って傲慢度をアップしたところ、ルークと恋に落ちてからのギャップが出て全体的にメリハリがついたと思います。
楽しかったのは、サブキャラの虎獣人・シェリーと、ちびっこキャラの熊獣人・テッドを書くことです。メイン二人の恋のアシスト役と、癒やしポジションとして元気に動き回ってくれました。

執筆中のエピソードや裏話などがありましたら、お聞かせください。

長生きしたハムスターが、初稿を提出した翌日に天国に旅立ちました。ウンウン唸りながら執筆している飼い主を置いていくのが躊躇われたのでしょう。心配かけてごめんよ…。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

コロナ禍が始まった頃に「外に出られないなら自宅でちょっと贅沢したい」と思い、原稿のおともとして専門店で茶葉を買うようになったところ、すっかりはまってしまいました。ストレートティーから始まり、紅茶をベースにしたフレーバードティーをあれこれ試し、最近は緑茶のフレーバードティーも楽しく選んでいます。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

友人だったり同僚だったり、年単位で関係を築いてきた相手と恋仲になり、「今さらこんな顔を知ることになるなんて…」とどぎまぎするお話がたまらなく好きです。
攻めの愛情は大きければ大きいほど良いと思っているので、自分で書くものは執着溺愛攻めになりがちです。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

受けと攻めが対等であることを意識しています。身分差や体格差によって、表面的には攻めが受けを守っているように見えたとしても、攻めにとっても受けが救いになるような、互いに必要とし合う関係が書けたらいいなと思っています。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

続々登場する様々なバース系ジャンルにチャレンジしてみたいです。ケーキバースやドースバース、センチネルバースなど、面白そうな設定がたくさんで興味津々です!

読者様にメッセージをお願いします。

初めてのシャレード文庫さんで、商業作品としては初めてオメガバースに挑戦し、初めてコミコミスタジオさんにインタビューしていただく…という個人的な「初めて」がたくさん詰まった一作になりました。
少しでも読者さんにお楽しみいただけるよう、わたし自身楽しみながら試行錯誤した作品です。特に物語後半はドラマティックになるよう奮闘したので、ドキドキと甘いときめきをお届けできたら幸いです!

獣神様とは番えない
~アルファの溺愛花嫁さま~

著:村崎 樹
ill:奈良千春

二見書房/シャレード文庫

発売日:2023年05月24日

STORY

獣に姿を変え国を護る獣神には「薬花」と番わなければ解けない呪いがあるというーー。オメガ狩りに追われていたルークは、アルファで黒狼の獣神オーウェンに攫われ花嫁にされてしまった。わけもわからず薬花と呼ばれ、番になれと要求されて!? しかし彼の秘められた想いを知り、冷徹傲岸に見えた行動もルークを溺愛するがゆえのもので…。だが、いくらオーウェンを受け入れたくても、ルークはアルファと番にはなれないオメガだった!?

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©️村崎 樹/奈良千春/二見書房

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