『蜂蜜と蝶~アンダーグラウンド・バタフライバース~』発売記念 白霧雪。先生インタビュー&お試し読みページ

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

はじめは「ゆき」だけだったのですが、ペンネームにするならと思い、苗字をつけました。
「白霧」は学生時代に書いていた小説の中で、特にお気に入りだった子の苗字を。
「雪」は、私が冬生まれというところから。
「。」は、「雪」だけだと他にも同じ名前の方がたくさんいらっしゃったので、付け加えてみました。

新作「蜂蜜と蝶~アンダーグラウンド・バタフライバース~」は、どんな物語でしょうか?

世間一般では都市伝説扱いされているバタフライバースの【蝶】性である十花が、孤児院から逃げ出した先で、『悪食の双蜂』と異名で呼ばれるチャイニーズマフィアの双首領・睡蓮と芙蓉と出逢い、気に入られ、執着され、淫らに愛されるお話しです。
暴力とカリスマ性で人を統べる睡蓮と芙蓉は、十花の不思議な魅力に執着を抱くようになります。はじめは恐怖していた十花は、ふたりに囲われ時間を共にするうちに、自分だけに向けられる隠れた優しさに気づき、睡蓮と芙蓉に惹かれていきます。絆されつつある中で十花の秘密が暴かれ、受け入れたくないバタフライバース性を自覚した先に待ち受けていたのは、忘れたくても忘れられない過去で……。
執着と独占欲を共有する睡蓮と芙蓉の歪な愛に囚われた十花を、蜘蛛の巣に囚われた蝶がもがく様に綴らせていただきました。

新作「蜂蜜と蝶~アンダーグラウンド・バタフライバース~」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

プロットメモを書き綴っていたのは2年前くらいになります。
オメガバースがジャンルとして確立され、D/Sが出初めていた頃に、バース物を書いたことがなかったので、検索して色々見ている中で「バタフライバース」という単語が目に入りました。
ほの暗いワードが並ぶバタフライバースに惹かれ、これを裏社会ものでやったら楽しいんじゃないか! と思い、設定を書き綴って温めていたところ、ぽん出版様のプロットコンテストの存在を知り、プロットを立てはじめたのがきっかけになります。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

プロットが先です。
メインキャラクターの設定を書き、ぼんやりとした世界観を決め、仮タイトルを決めたところでログラインを書きます。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
 また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

プロット作成時の仮タイトルから少しずつ変形させていき、タイトルっぽいものを10個くらい案出ししました。
その中から担当編集様と相談して、「これだ!」という現在タイトルに決定しました。
「蜂蜜と蝶」可愛らしくて気に入っています。そこにパッと見てわかるように「アンダーグラウンド・バタフライバース」を足してみました。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

攻めの睡蓮と芙蓉は、暴力とカリスマで人を統べ、仲間意識が強く、好き嫌いが激しい瓜二つの青年です。
受けの十花は、過去のトラウマや孤児院の出来事から人見知り・人嫌い・警戒心が強い猫みたいな青年です。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです!

名前の由来については、すべてネタバレになってしまうので明かせないんです……!(とっても語りたいのですが!)
睡蓮と芙蓉は、容姿から設定までさらっと決まりました。私が「双子! 闇深い! 共依存!」をモットーに書いていたので、それに伴って、闇深めな瓜二つの青年ふたりが生まれました。瓜二つ、というところもポイント高いです。
十花については、睡蓮と芙蓉に愛されるならこんな子だろうと思いながら設定を詰めていきました。強気すぎず、けれどなよなよしているわけでもなく、だけどトラウマがあって……闇要素を付け加えていくのがとっても楽しかったです。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

睡蓮と芙蓉が瓜二つの容姿をしているので、口調や仕草、十花への接し方での書き分けを意識してこだわりました。
黙っていれば一卵性双生児のようにそっくりなふたりを、十花は自然と見分けられるようになっていくところで、関係の深まりを表しました。

新作の読みどころやお好きなシーンを教えてください。

好きシーンは二箇所あります。
十花の秘密バレと、芙蓉と十花が敵組織に襲われていたところを睡蓮が助けに入るところです。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、
または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

お気に入りは芙蓉で、とても動かしやすかったです。
反対に、睡蓮はとても動かしにくかったですね。
攻めがふたりなので、平等にシーンを割り振っていたのですが、「睡蓮はこんなこと言わない!」と私自身で解釈違いを起こしていました。

執筆中のエピソードや裏話などはございますか?

筆が乗りすぎて、頭の中のイメージにタイピングが追いつかない気持ち悪さで何度か体調不良になっていました(笑)
腕がもう二本くらいあったらいいのにと思います。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

お香を焚いたり、紅茶を淹れたりしながら、あえて二次創作を読み漁ったり、動画を巡回したり。
推しお香は白檀です。最近は睡蓮繋がりで、蓮のお香を新しく買いました。強すぎないけど、しっかり後に残る香りが睡蓮の執着っぽさがあってお気に入りです。
気分転換に海外のオーディション番組を見たりします。英語はまったくですが(笑)

BLで萌えるシチュエーションやお好きなキャラクター設定をお聞かせください。

秘密バレがとてもとても好きシチュです。秘密がバレて開き直るのも良し、絶望するのも良し。どちらでも美味しいです。
キャラ設定では、過去が悲惨な子がドロドロに愛されるというのが好きです。ドロドロになるまでに、もう一回絶望というスパイスがあると最高ですね。可愛い子には旅をさせよ理論です。
ヤンデレや執着溺愛の辿り着く先がたとえ幸せでないとしても、共に堕ち行くことを選んだ恋がとっても萌えです。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、
意識しておられることはありますか?

まずは私が楽しんで書くことをモットーにしています。私が書いていて、読み直して楽しくなければ、それは文章にも表れていると思っています。
誰かの性癖は誰かの地雷と言いますが、私の性癖が読んでくださった誰かに刺さってくれたらいいな、と思いながら書いています。
改善点や技術など、日々学びを得ています。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

書きたい物がありすぎて困っています(笑)
中華風も書いてみたいし、現代物にも挑戦したいです。異種族とかも!

読者様にメッセージをお願いします。

白霧雪。初めての書き下ろしです。書きたいものを欲望のままに書き綴り、執着と歪な愛で出来上がった「蜂蜜と蝶~アンダーグラウンド・バタフライバース~」です。普通でありたい十花の歪さ、睡蓮と芙蓉の共依存のような関係性とそのふたりから向けられる十花へのヒビ割れた愛が行き着く先を、ぜひ皆様に見届けていただきたいです。彼らなりの「幸せ」を感じていただけましたら、とても嬉しいです。
ずっと温めていたバタフライバースを出版させていただけたことに、感謝の気持ちがあふれて止まりません。
ぜひ手に取っていただけた皆様に、バタフライバースの魅力が伝わりますように。

蜂蜜と蝶
~アンダーグラウンド・バタフライバース~

著:白霧雪。
イラスト:小山田あみ

ぽん出版/アモール文庫

発売日:2023年12月05日

STORY

性別問わず魅了する【蝶】。蝶や蛾を捕食する【蜘蛛】。
蜘蛛に卵を産みつける【蜂】。蝶と見分けがつかず、猛毒を有する【蛾】。
都市伝説と思われているが、それは確かに存在する……。

孤児院育ちで【蝶】の美貌を持つ十花。
ある日孤児院の秘密を知り、逃げ出した夜の繁華街で睡蓮と芙蓉に出会う。
2人はチャイニーズ・マフィアの首領で、「悪食の双蜂」と異名で恐れられていた。
【蜂】である彼らの淫靡な束縛に囚われる十花だが、やがて自分の中に【蜘蛛】の衝動が生まれ、動揺する。
さらに、睡蓮と芙蓉も孤児院の秘密に関わっていることが明らかになり……。

待っているのは終わりなき宿命の共依存か、蜜のように甘くて蕩ける三つ巴の愛か?
話題の新星、バタフライ・バースで登場!

お試し読み一部公開!

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©️白霧雪。/小山田あみ/ぽん出版

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