『土の楽園で会いましょう』発売記念 あかいあとり先生インタビューページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

キャラクターたちを壁になって見守るよりも鳥になって見守りたいので……というわけではないですが、ペンネームを考えていたとき、たまたま庭にお腹の赤いアトリ科らしき鳥がいたので名前をいただきました。

新作『土の楽園で会いましょう』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

元々は「眠りと目覚め」というテーマで書いていた短編だったのですが、たまたまSNS上で流れてきた土のプールメイキング動画を見て、こういうロマンあふれることを本気で一緒にやってくれる友達がいたらすごく楽しいだろうなあと思い加筆しているうちに、今のお話になりました。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか? 
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

読み始めと読み終わりで印象の変わるタイトルにしたくて、楽園という言葉と、再会、約束、待ち合わせのような意味の言葉を組み合わせて色々考えました。
最終的に、シンプルに「土の楽園で会いましょう」にしました。

新作『土の楽園で会いましょう』は、どんな物語でしょうか?

親兄弟から疎まれる孤独な王子・ウルドと、同族に馴染めない変わりものの竜族・サウィンが出会い、ふたりきりの森の奥で、秘密基地のような土の家を作りながら心を通わせていくファンタジーBLです。
物語中盤になると、ウルドは望まぬ王座を押し付けられることになり、舞台は森から人の国へと移っていきます。戦で絶体絶命の状況に陥ったウルドは、竜の本性を見せたサウィンに救われますが、同時に竜と人間の考え方の決定的な違いにも直面することになります。
手探りで国造りを進める傍らで、ふたりは友情から形を変えた愛を抱えて、言葉足らずにすれ違いますが、ウルドは自己肯定感が低く、一方のサウィンも人間の機微に疎いので、なかなか一筋縄ではいきません。
種族差による文化や寿命、考え方の差に向き合いつつ、成長していくふたりをぜひぜひ見守っていただけたら嬉しいです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

愛されたがりの少年と愛したがりの人外のお話が書きたくて、ネガティブながら責任感の強い末っ子王子・ウルドと、人の機微に疎い長生き竜・サウィンが生まれました。
物語に合わせて、ウルドの名前は運命と死を司る神ウルズから、サウィンの名前は、巨大なかがり火に生贄を捧げるという古代ケルトの収穫祭・サウィン祭から、それぞれいただいています。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

ウルド(受け)は孤独な末っ子王子です。
妾腹であることで親兄弟からは疎まれ、周囲からは腫れ物扱いをされる不憫な少年時代を過ごしてきました。
意地っ張りで不器用な性格ですが、強い責任感を持つ、本好きな努力家です。
誰かのために自分ができることがあるなら役に立ちたいと、いつでも一生懸命に生きています。
サウィン(攻め)は千年以上を生きる長寿の竜人です。
思い立ったら即行動しますが、物事への関心が薄く飽きっぽいので、特定のものに執着しがちな同族からは浮いていました。
ウルドに出会って以降は、彼以外がどうでもよくなるほどの執着を知りました。
本体は超絶美形の金竜ですが、普段は地味な人間の擬態をしています。
おおらかで力持ちな自由人です。

各キャラクターの個性も読みどころの一つだと思います。
彼らのスタイルに、テーマやこだわりがありましたら、教えてください。
(服装・持ち物・ヘアスタイルなど)

金髪のきょうだいたちの中でひとりだけ黒髪を持って生まれたウルドは、そのせいで虐められたこともあって、あまり自分の見た目が好きではありません。
人前に出られる格好なら正直なんでもいいので、サウィンを含めた周囲が用意した物をそのまま着ます。
現代だったら週七日同じデザインの服を揃えて着ているタイプでしょう。
ウルドと比べると、サウィンの方が身に着けるものには地味にこだわるタイプかもしれません。
物づくりが趣味のサウィンは、暇つぶしの一環で布染めや裁縫にも手を出しています。
自身の服もウルドの服も、サウィンのお手製です。

あかいあとり先生の中で、執筆を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

三浦先生に頂いた講評を参考に、ウルドの兄であるイアリとキルタ、ウルドとサウィンを助けてくれるユールレイエンやアンガス大臣に名前を付けたのですが、「この人はこういう人だから、似合う名前を付けてあげたいな」と色々考えながら名付けたからなのか、呼び名ができた途端に一気に親しみが湧きました。
「このエピソードを書きたい!」というものが自然と出てきて、名付けの力ってすごいんだなと実感しました。WEB版から加筆したエピソードや書き下ろしの短編も、キャラクターたちに名前を付けたことで生まれた物語です。

捨てられた王子と竜人が二人きりの日々を重ねる物語ですが、森の中での生活をえがく上で特にこだわった点や、二人のやり取りの中でここが好き!外せない!など特に意識されていることはありますか?

ふたりが暮らす森は、かつて女神が竜に与えた神秘の森です。
夕焼けや植物、星空など、自然いっぱいにあふれた森の美しさが伝わるよう、情景描写に力を入れました。
また、ウルドとサウィンは子どもの時からずっとお互いが一番の親友なので、ふたりが楽しくじゃれ合うやり取りを入れられる限り入れようと意識しました。

癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

3Dパズルやレゴブロック、クロスステッチなど、ゴールの形に向けて何かを配置して組み上げていくものが大好きです。
疲れたときに組み立てると無心になれるので、息抜きによく遊んでいます。

BLで萌えるシチュエーションやキャラクター設定を教えていただけますか?

吸血鬼と吸血鬼ハンター、悪魔と神父、人魚と人間などの、人外BLが大好きです。
仲良くなった後で、「どうしたって分かり合えない部分がある」と絶望とともに悟る展開や、被食者と捕食者の関係、寿命差問題、種族を変えようとする展開など、人外もの特有のシチュエーションが出てくる物語は、何度でも読みたくなります。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

人間にもなりきれず魔物にもなりきれない半魔の葛藤が大好きなので、半魔が主役の物語を書いてみたいです。
中華ファンタジーの後宮ものも好きなので、いつか書いてみたいなあと思っています。

読者様にメッセージをお願いします。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
「土の楽園で会いましょう」は、人外BLへの愛はもちろん、誰かとともに生きることって難しいけれど面白くて、かけがえのないものだなあと思う気持ちを込めて書いた作品です。
WEB版でウルドとサウィンを愛してくださった皆さまにも、今回書籍化されることで新しく興味を持ってくださった皆さまにも、楽しんでいただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!

土の楽園で会いましょう

著者:あかいあとり
イラスト:冬之ゆたんぽ

リブレ

発売日:2024年07月19日

書影

STORY

役立たずと森の外れに捨てられた末の王子ウルドは、変わり者の森の民で竜人のサウィンに助けられる。

サウィンと二人きりの楽しい日々を重ねるウルドだが、ある日騎士団たちの迎えが…「貴方が最後の王なのです」。ためらうウルドを引き留めもしないサウィン。
ウルドは王となるがすぐに隣国に攻め入られ、追い詰められ、絶体絶命!その時に空から竜がやってきた。
敵味方すべてを焼き払って……!「もう帰るところなくなっちゃったから、俺といっしょに帰るよね、ウルド?」
人間の機微の分からない竜人×棄てられた王子の感涙必至のハッピーラブストーリー♡
少年時代と大人時代、それぞれのふたりわちゃわちゃの書き下ろし2篇あり♡

人物紹介

特典情報

コミコミ限定特典

書き下ろしSSペーパー

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©️Atori Akai / libre

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