僕はあの一夜だけしか知らない
東方の小国シキ。
王族や貴族が住む城塞の外で質素に暮らす庶民の少年リキョウはある日、一つ年上の王子ユーハンと友達になった。
明朗闊達なユーハンとの交流はその後も続き、いつしかリキョウは片恋を抱くように。
十八歳になったころ、ユーハンから近侍になってほしいという申し出が…。
いずれ妻を娶る彼の傍らに居続けることはつらい。
恋心と友情の間で揺れるリキョウに初めての発情期が訪れ、二人は一夜を共にしてしまうが…。
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出版社様おすすめコメント♪
桜部さく先生の中華風ファンタジー・オメガバースです。
アルファ・オメガではなく阿性・色性という表現なのが世界観にぴったり。
王子と庶民。身分差ありの二人が突然の発情期で初めて身体をつないでしまうわけですが…、この官能的でありながらも切ないシーンが胸に響きます。
そして幸せを掴みかけた二人を襲う不幸が…。
何度も読み返したくなる1冊です!