『恋に焦がれる獣達 2 『番』と『半身』 下』発売記念 茶柱一号先生インタビュー

帯入れ込みイメージ 『恋に焦がれる獣達 2 『番』と『半身』』発売記念 茶柱一号先生インタビュー

インタビュー

ペンネームに由来がありましたら、教えてください。

ムーンライトノベルさんに投稿していたときのものをそのまま使っているのですが、あまり深く考えずにつけました。
お茶が好きで何か良い語感のものはないかなぁと考えて、茶柱にとりあえず一号をつけておけと……。
今にして思えばもうちょっと真面目に考えるべきだったかもしれません。

新作『恋に焦がれる獣達 2 『番』と『半身』』は、どんな物語でしょうか?シリーズ続編でしたら、その辺りもチラリご紹介お願いします!

愛を与える獣達シリーズからずっと繋がってはいるのですが今回はその中でも本編主人公達の子供であるスイと本編でいろんな意味で活躍をしてくれたガルリスという竜族のCPのお話です。
彼ら、特にスイが強い因縁を持つとある国で『擬獣病』と呼ばれる獣人が魔獣になってしまう病気の原因を探るために旅をするお話なのですが、その中で自分とガルリスの関係性、そしてヒト族の悲惨な過去に触れていくことになります。
過去作に登場した、ランドルフとウィルフレドも登場してスイを導き、またスイに導かれながら物語は展開していきます。
特に他の登場人物と違って彼らには運命ともいえる『番』という結びつきがありません。そこに苦悩するスイも今作の大きなテーマとなっています。
他にも上巻にはスイの過去のお話とウィルフレドの弟のお話、下巻にはスイの過去に大きく関わることになるガレスというやさぐれたおじさん獣人のお話も収録していただきました。

新作『恋に焦がれる獣達 2 『番』と『半身』』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

前作、恋に焦がれる獣達でもスイとガルリスは重要なポジションをしめてはいたのですがどちらかというと狂言回しのような役割だったので彼らメインのお話を書きたいなと思ったのがきっかけです。
そこにヒト族の悲惨な過去とそれによって人生を狂わされてしまったヒト族の顛末を書きたいなと思い生まれたのが今回のお話です。

創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?

プロットが先ですね。元々はプロットも書かないでキャラクターを自由に動かして、その場に応じて物語を作る形でした。
タイトル決めは本当に苦手なのでいつも最後にまわしています。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

収録されているお話それぞれのメインキャラクターとしては
(攻め)×(受け)
ガルリス(大らかで本能的に生きる竜族) × スイ(色々な意味で自由奔放に見せかけて情に流されやすいヒト族)
ロウエン(無口ながらも一途にマルクスを見守ってきた狼族) × マルクス(ある事件で記憶や魔力を失ったヒト族)
ガレス(つかみ所のない飄々とした善悪をあまり気にしない豹族) × ユアン(ガレスに救われることになる全てを奪われたヒト族)

こんなカップリングです。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)

スイという名前は父親譲りのエメラルドの瞳=翡翠からとりました。
ガルリスに関してはちょっと特殊な経緯で、同じ時期に小説を書いていた友人が没にしたキャラの名前をそのまま許可をもらって使わせてもらいました。
どちらのキャラも愛を与える獣達というお話を書いているうちにいつの間にか生まれた存在です。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

攻めであるガルリスは、本編キャラから脳筋と呼ばれるほどの猪突猛進型ではあるのですが決して頭は悪くないキャラなんです。
人の心の機微などには疎いですが、頭の回転は良く本能的に色々な事を察する力もあります。そういった部分が上手く表現出来ていればと思っております。
受けのスイは、自分を客観的に見れる人物です。自分が自由すぎることも、ある意味自己中心的な我が儘さをもつことも理解しています。
本当に頭の良いキャラなのですが、親の人の良さを受け継いでしまっていることに本人は気づいておらず、合理的な判断を下そうとしても自然と情に流されるそんな側面を大切に描きました。

新作の読みどころやお好きなシーンを教えてください。

どのシーンにも思い入れがあるので中々難しいのですが
スイが自分とガルリスの関係性についての悩みを砂漠でウィルフレドに吐露するシーン。
あとはネタバレになってしまうのですが下巻の終盤にかけての盛り上がりは是非一気に読んでみていただきたいです。

下巻に同時収録されているガレスのお話については、アニマ同士の恋愛や誰かの影を相手に重ねてしまうという少し切ない部分を是非楽しんでいただけるとうれしいです。

物語が進むにつれて、登場人物たちの関係性やそれぞれの性格も、変化や成長が感じられます。茶柱一号先生の中で、巻を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

今回登場するスイとガルリスは本編連載中でも中心となるサブキャラでした。
特にスイはその誕生場面から物語の一部となっていたので、こうしてスイ自身が物語の中心となって動いていることに私自身が一番驚いています。
ガルリスとスイが将来的にくっつくということはその時点でも想定はしていたのですが、スイの性格面や心情はかなり大きく変化しました。
逆にガルリスは、登場時からその根本は余り変わっていません。スイという愛する大切なモノを知って益々、心身共に強くなったことぐらいでしょうか。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

ぶっちゃけてしまうとスイとガルリスはあまり動かしやすいキャラではありません。
スイの快活さや自由奔放さを上手く描けているかいつも言動に悩んでいます。
ガルリスも性格面での差別化が難しいキャラです。はっちゃけすぎてしまうと別のキャラ(愛を与える獣達のダグラス)と被る部分が多いもので……。
逆に今回動かしやすかったのはガレスです。
非常に自分の気持ちに素直なので心情と台詞に困ることはなく、逆にどんどん話を自由に動いて広げてくれました。
そのせいでファランとの関係が良い意味で深まってしまったのを覚えています。
ガレスとファランの関係性は賛否両論ありそうなのですが私としては一度書いてみたい題材だったので苦手な方はすっと流していただけると助かります。

執筆中のエピソードや裏話などはございますか?

上下巻での刊行となっておりますが元々はこれ一冊に収まる予定でした。
ただ、スイの過去やガレスのお話などどうしても同時に読んでいただきたいお話が増えてしまって急遽担当さんとご相談をさせていただいて上下巻になってしまいました。
本当は他にも作中に出てくる他のサブキャラ、ランディ、ファラン、バルド、ロムルスとエンジュ、エルネストとカナンのお話も考えていたのですが
上下巻にしてもボリュームの関係で入りませんでした・・・。
こちらもいつか日の目を見させてやりたいなと思っています。

気分転換やリフレッシュの方法、癒しのアイテムなど、教えてください。

とにかく動物が特に犬が大好きなんですが昨年の七月に十六年間共に過ごしたゴールデンが旅立ってしまってかなりのロスに陥っておりました。
そんな我が家に昨年の九月、新たなゴールデンがやってきてくれたんです。
我が家に来た当初は7kgしかない小さな子で心配もしたのですが一才三ヶ月となった現在では35kgという立派なTHEゴールデンレトリバーになってくれて家族の日々の癒しとなっております。
原稿に行き詰まったらいつも私のベッドで寝てるその子を後ろから抱きしめて匂いを嗅いで癒してもらってました。

BLで萌えるシチュエーションやお好きなキャラクター設定をお聞かせください。

やはり自分の作品に盛り込んでいる設定はとにかく好きなモノばかりです。
シチュエーションとしては不憫からの溺愛というパターンは鉄板です。
あとは体格差や包容力攻め、おじさん攻めが好きですね。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

読者さんが読み終えられた後に後味の悪さが残らないようにとだけは常に意識しています。
私自身幸せなお話が好きなので終着点は幸せなものにしたいですね。

今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?

不憫受けの極みというか何らかの理由で攻めに徹底的に嫌悪される受けがある事件を境に溺愛されるというお話。
攻めは受けに対して一生負い目を抱えながらも互いに心を通じ合わせ愛し合うというテーマにはチャレンジしたいと思っています。
他にも、新しい世界観のファンタジーや現代物などにも挑戦したいと思っています。

読者様にメッセージをお願いします。

愛を与える獣達の書籍化から始まり、スピンオフである恋に焦がれる獣達のシリーズ化とここ数年は驚くことの連続でした。
全てはここまで拙作を読み、支えてくださった読者の皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
何かと不穏な昨今ですがこれからもその中で皆さんに少しでも楽しんでいただけるような

恋に焦がれる獣達 2 『番』と『半身』 下

茶柱一号
(イラスト: むにお)

リブレ

発売日:2020年10月16日

STORY

「愛を与える獣達」ジュニア世代大活躍の「恋けも」シリーズ!!

チカの代打を買って出たスイはガルリスと共に因縁の地・キャタル トンへやって来た。
お互い『半身』として想い合うガルリスとスイ。
折に触れ立ちふさがる運命の『番』問題を二人はどう越えるのか…?
「愛を与える獣達」ジュニア世代大活躍の「恋けも」シリーズ!!

出版社様コメント

スイとガルリスがメインの『番』と『半身』後編です!
『番』同士結ばれることが最上の愛の形……とされているフェーネバルド(愛けもの世界です)の中で、スイとガルリスはお互いを『半身』の契約で結ばれています。
お互いを思う強い気持ちを疑う二人ではないのですが、時に触れスイの心に脆い部分が忍び寄ったり。
「最愛の人の最愛が、自分じゃなかったらどうしよう!?」……でもその気持ちは恋する誰もが抱えるひそかな悩みかもしれません。
自信満々にガルリスを振り回しているように見えるスイにも、どの恋人たちが抱える悩みがある。そんな可愛いところもぜひ読んで貰えると嬉しいです。
また、今回は前巻で登場の粋な不良騎士・ガレスさんの半生を描いた番外編も!!!
毎回読み応えたっぷりのオール書き下ろし、「恋に焦がれる」若い獣達もどうぞよろしくお願いいたします。

©️茶柱一号・むにお/リブレ

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