『情熱の連理』発売記念 遠野春日先生特設ページ

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インタビュー

新作『情熱の連理』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

シリーズものの17冊目ということで、話を先に進めることを念頭において、登場人物それぞれに何かしら成長や気づきなどの変化を起こしたいと思って、今回の話が生まれました。 

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

シリーズものなので「情熱の○○」と今回も付けたいと思い、自分でもちょっと考えたのですが、編集部からご提案いただいた連理という言葉が、比翼連理から来ていて、主人公たちの関係性にぴったりではないかということになり、「情熱の連理」に決まりました。

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今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

読みどころは冬彦の中学生活模様でしょうか。秋の話ですので体育会を絡ませました。遥と佳人の大人カップルだと普段書かない場面が多く、冬彦という家族が増えたからこその新鮮味を感じていただけたら幸いです。遥と佳人二人の月見台シーンが好きで、つい入れてしまうのですが、本作ではそこと同じくらい、佳人と千羽が話をする場面が個人的に好きです。

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遠野春日先生の中で、シリーズ1作目から比べてキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

最初に「ひそやかな情熱」を書いてから20年以上経ちますので、あらためて読み返すと自分でも、これ本当に私が書いたのかな、と狼狽えるようなところが少なからずあって、赤面します。佳人さんはわりと一貫している気がしますが、遥さんは最初と今とではかなり変わっていると思います。だいぶ角が取れてきたというか。元々が読み切りのつもりで書いた作品でしたので、今のような展開になることは当時全く予想していませんでした。刊を重ねるごとに一人一人を掘り下げていくことができ、私自身知らなかったキャラクターたちの一面を知っていっている感覚です。

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お気に入りのキャラクターや書き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

違いは多少あります。と言っても、このシリーズとはとても付き合いが長いので、動かしにくいとか思い通りにならないとまで感じるキャラクターはいないです。作者の知識不足で専門職のキャラクターがバリバリ仕事している場面を書くのが難しい、大変、ということはおおいにあります。某弁護士とか某狙撃手とか。

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癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?

一杯立てのコーヒーでホッと一息つくとか、ティーポットを使って茶葉からじっくりいれた紅茶を飲むと、いい気分転換になります。ハマっているのは少し前のドラマを配信で一気観すること。ミステリー系が多いです。

作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?

現実にはこんな人はいない、設定盛りすぎ、と思われるかもしれないけれど、「でも、ひょっとしたら、世界のどこかにこういう人たちがいて、今日も素敵な部屋で一緒に暮らしているかもしれない」と夢見てもらえるような、フィクションの中にリアルが感じられるお話を書くことです。

読者様にメッセージをお願いします。

早いもので、今年でデビュー25年目を迎えました。皆様に応援していただいてここまで来ることができました。本当に、感謝の一言です。今後とも可能な限り筆を止めることなく書き続けていけたらと思っております。今回の新作、どうぞよろしくお願いいたします。ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。

情熱の連理

遠野春日
ill.円陣闇丸

リブレ/B-BOY NOVELS

発売日: 2023年04月19日

書影

STORY

「俺の相手はお前だけだ――」

幾多の事件を乗り越え、固い絆と愛情で結ばれた実業家の遥と佳人。天涯孤独でまだ中学生の冬彦を家族に迎え入れて半年。冬彦を気にかけながらも、甘い時間も大切に過ごす2人。だがある日、自宅周辺で嫌がらせのような事象が起きていることに気づいた佳人は、2人に心配かけまいとひとり、弁護士で友人の貴史に相談する。一方、学校での問題をひとりで乗り越えようとする冬彦。そんな時、冬彦が怪我してしまい!?
守るべき存在によりさらに深まる愛と絆。

特典情報

コミコミ特典SSペーパー

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©️遠野春日・円陣闇丸/リブレ

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