『銀狼と許嫁』発売記念 櫛野ゆい先生特設ページ

インタビュー

『銀狼と許嫁』は、どんな物語でしょうか?
シリーズ続編でしたら、その辺りもチラリご紹介お願いします!

薬屋を営む受けの千春が、実は華族の血を引いていることが分かり、下男と駆け落ちした妹の代わりに許嫁である攻めの恭一郎に嫁がされる、という大正浪漫風ファンタジーです。
突然の結婚にもかかわらず優しく紳士的な恭一郎に戸惑いつつも惹かれていく千春、そして千春の前に時折現れる銀狼と、溺愛ももふもふもたっぷりなお話になっています。
『白虎と政略結婚』と同一世界観ですが、別カップルのお話なので本作のみでもお楽しみいただけます。

挿絵1

『銀狼と許嫁』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

前作が結婚から始まるロマンチックな恋のお話だったので、今作も同じコンセプトでと思って生まれました。
前回が白虎だったので別の四神のお話がいいかなとも迷ったのですが、四神に限らず魅力的な動物でもいいかなと銀狼に決めました。

挿絵2

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

今回のタイトルはプロットの段階から決まっていました。
いつも通り、分かりやすく甘々なタイトルにと思って決めましたが、許嫁という言葉がロマンチックで気に入っています。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?

攻めの恭一郎は落ち着いた大人の男性で、包容力のある優しく理性的なタイプです。前回の高彪とは少し違うけれど、こちらも結婚したい男ナンバー1を目指してみました。狼谷家という、四神に旧くから仕える名家の当主です。
受けの千春はしっかり者で、自分のことより人のことを優先してしまうような優しい子です。早くに母を亡くし、周りに支えられて母の残した薬屋を続けてきた頑張り屋でもあります。薬の知識が豊富で、癒しの力を持っています。

主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです。

千春の弟で雅章というキャラがいるのですが、彼はお話の最初と最後で最も印象が変わるキャラじゃないかなと思います。妹の雅代ちゃんもお気に入りで、とある台詞から私は彼女ととても気が合うなと思っています。
恭一郎の屋敷の使用人たちは、旧家の使用人ということを念頭に置きつつ、前作をお読みの方にはクスッと笑っていただけるかなという要素も入れてみました。個性豊かな面々ばかりなので、楽しんでいただけたら嬉しいです。

メインカップルのご紹介と彼らを描く上で、大切にされたことや、こだわられたことがありますか?

年の差も身分差もある二人ですが、受けの千春が年齢の割に苦労していることもあって、落ち着きのあるカップルかなと思います。
一番大切にしたのは、千春は境遇に恵まれてはいないけれど決して不幸ではない、という点です。恭一郎もそんな千春に惹かれたので、溺愛といっても盲目的な愛ではなく、相手を尊重した上で深く愛しているという想いを大切に書きました。

挿絵3

新作の読みどころやお好きなシーンを教えてください。

今作は攻めの恭一郎がとにかく千春のことを溺愛しているので、彼の千春への想いが一番の読みどころかなと思います。
想いが通じ合う前の、千春に紳士的に求愛する様も楽しく書きましたが、通じ合ってからはより一層独占欲の塊になっているので、是非ニヤニヤしながら読んでいただけたら嬉しいです。好きなシーンは、千春のことが心配すぎて険しい顔になりすぎて、部下を戦慄させてしまう恭一郎です。

挿絵4

物語が進むにつれて、登場人物たちの関係性やそれぞれの性格も、変化や成長が感じられます。
先生の中で、巻を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?

主人公の千春はしっかり者ですが、亡くなった母の残した店を守ろうと一生懸命だったが故に、それが自分のやりたいことだったのかどうか、立ち止まって考えるということが今までなかった子です。プロットの段階ではあまり意識していませんでしたが、書き進めるうちに自分を見つめ直して、前向きな一歩を踏み出してくれた気がしています。

お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?

どのキャラも書きやすかったのですが、千春の薬屋の近所にある八百屋の女将さんは書きやすすぎてややキャラが強くなりすぎたので、改稿時に少し抑えめに修整しました。
お気に入りはやはり銀狼でしょうか。千春が抱きしめた時、もふもふに腕が埋まるふかふか感を想像しながら書くのが楽しかったです。

執筆中のエピソードや裏話などはございますか?

作中で恭一郎が大雪の時の話をするエピソードがあるのですが、ちょうど冬で大雪が降った頃に書いていたので、なんだかやけに力の入った描写になりました。このエピソードもお気に入りです。

読者様にメッセージをお願いします。

こんにちは、櫛野ゆいです。
もふもふ溺愛×大正浪漫、第二弾です。
不遇だけど前向きで一生懸命な受けが、紳士的な年上攻めに一途に想われて溺愛される、王道シンデレラストーリーです。
幸せで甘々なお話に仕上がったかなと思いますので、疲れた時の糖分補給に是非お手に取っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

銀狼と許嫁

櫛野ゆい
ill.高城リョウ

リブレ/B-BOY NOVELS

発売日:2023年02月17日

STORY

小さな薬屋の店主で、天涯孤独の千春は秘密の治癒能力を持っている。
ある日千春は怪我をした銀狼を助けて心を通わせた。銀狼が森に帰って、またひとりぼっちになる千春。
そこへ華族の使いが訪れ、千春が華族の血をひいていると告げ、脅して、腹違いの妹の代わりに霊獣の一族・狼谷の当主の許嫁として差し出す…!
霊獣の一族は男を嫁にして子をなすこともできる。
だが危険な諜報に従事する当主の恭一郎は、けっして無理強いせず、怯える千春の心を救い、最初から千春を溺愛して…!?

特典情報

コミコミ特典櫛野ゆい先生書き下ろしSSペーパー

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※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©️櫛野ゆい・高城リョウ/リブレ

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