STORY
1994年、あの夏―――。
恋がまだ禁断だった時代。
1994年―――あの夏。
むせ返るような暑さの中、ふたりで過ごしたあの部屋。
あの夜の光の揺らめき、海の音色。
誰にも好かれる、人気モノの中学教師、比奈岸直弥は、八歳年下の新任教師、屋敷孝太郎の教育係となる。
素行不良で逃げ癖のある孝太郎は、直弥のまっすぐな指導に耐え切れず、同性愛者であることを告白し、キスを仕掛け、彼を遠ざけようとする。
しかし、変わらず接してくる直弥との距離は徐々に縮まり……?
pixivで発表された作品の全ページに加筆修正をし、50ページ超の描き下ろしを加え、単行本化!!!
出版社様コメント
BLが背徳的な時代。
そんな時代がリアルに描写され、そして、そこに生きる等身大のオトコである、比奈岸と屋敷の恋愛が生っぽく、どこか共感を呼ぶ描かれ方をしています。1994年は今と比較して、同性愛が「耽美」で「背徳的」なもので、そこに懐かしさを覚える方には是非読んでいただきたいです。「やおい」「JUNE」などの言葉に引っかかりがある方にも是非! ポケベルで連絡を取り合い、電車で握ろうとした手を羞恥心と世間体から振り払ってしまう。そんな、ときめきに満ちたコミックです。
緻密に描かれた、「1994年、あの夏」をお楽しみください。