STORY
――この気持ちは「そばに居られればいい」なんて、
そんな純粋で綺麗なものじゃない。
カメラマンの町田は、高校時代の初恋の相手・古淵を忘れられずにいた。報われない恋の辛さから高校卒業と同時に黙って日本を離れたのに、久しぶりに帰国した際、思いがけず古淵と再会してしまう。
しかも、苦い気持ちを振り切るように酒を飲み、 酔ってぼうっとした意識の中、いきなり彼にキスをされ勢いのままセックスしてしまい――?
『レンズ越しの恋心』は、どんな物語でしょうか?ご紹介お願いします!
実らない(と思い込んだ)恋心と現実から逃げ出した町田の恋が10年越しに実るおはなしです!
創作に入られる際、タイトルとプロットは、 どちらを先にお決めになりますか?
プロットに悩んでいるときはタイトルは後から。プロットに迷いがほぼないときはタイトルも同時に…という感じが多いです。
新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか? また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。
同時収録の前作「嘘で触れさせて」と同じ世界線のお話だったので、近い雰囲気で担当さんと相談しつつイメージをまとめて決まりました。
メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?
古淵(攻め)は、表情が読み取り辛いタイプで、感情表現も豊かではないのですが、割とはっきり物事を言うタイプかなと。
町田(受け)は、比較的素直で何でも顔に出ちゃう分かりやすいタイプかな…と。ただ、何でもかんでも口にしたりするわけではなく特に恋愛方面には内に籠るので、下手をするとめちゃくちゃ拗れてしまう…。古淵とほぼ正反対という感じです。
新作の読みどころやお好きなシーンを教えてください。
「レンズ越し~」の方は、1話目のラスト、町田が自分のしてしまったことに絶望するシーンが個人的には好きだったのですが、担当さんに、1話目のバスルームでキスするシーンが印象的、というお言葉をいただいてからそちらもお気に入りです。
あとはもう、どちらのお話もラスト幸せになってくれるので安心して読んでいただけましたらと!
お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、 または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?
「レンズ越し~」の方にもたくさん描いていたのですが、中山はとても真っ直ぐで分かりやすいタイプなので動かしやすくてお気に入りでした。(作画的には1番描きにくいな~と、髪を描きながら思っていました…)
町田も、お話の中では逃げてばかりだったのですが、それが意外と動かしやすく、そろそろ観念して逃げるのやめて~!と思いつつもそれが中々に楽しかったです。
古淵もシバも苦労人かもしれない…
気分転換やリフレッシュの方法、癒しのアイテムなど、教えてください。
手近なところでネイチャー、歴史系のドキュメンタリーを観たり、水族館や動物園に行ったりします。
あとはお散歩!
癒しのアイテムや気分転換の方法、またハマっていることなどがおありですか?
観葉植物のお世話。越冬は気を張るのですが、ぐんぐん成長する5月くらいからの季節の植物たちを眺めるのは楽しいです。
BLで萌えるシチュエーションやお好きなキャラクター設定をお聞かせください。
攻めを抱くタイプの受けが大好物です。
作品を書かれる上で大切にされていることや心がけておられること、意識しておられることはありますか?
観たり読んだりする分には、バッドエンドやメリバ系はとても好きなのですが、BLを描くときはできる限りラブでハッピーエンド!というのを念頭に創作しています。みんな幸せになって!
今後の作品でチャレンジしたいテーマやモチーフはありますか?
すぐにぱっとは思い浮かばないのですが、描いたことのない系統のものにチャレンジしてみたいなあと思っています。
読者様にメッセージをお願いします。
描ききれなかったことや読み取りづらい部分もあるかなと思うのですが、出来る限り丁寧に気持ちだけはしっかり込めて楽しく描いた子たちなので、読んで下さる方にとって少しでも楽しんでいただけたり好きだな、って思ってもらえる部分を見つけて貰えるととてもうれしいなと思います。
レンズ越しの恋心
フロンティアワークス/ダリアコミックス
発売日:2023年02月22日