STORY
「オレのこと好きでしょ だってわかりやすいじゃん」
美容師の優輝は近頃、後輩の吉部くんが気になる。
愛想が良い優輝と違って、吉部くんは無愛想で口数少なく、
なぜか優輝にだけ特別素っ気ない──
けれど、その態度とは裏腹な本当の気持ちを知ってしまった。
ぶきような吉部くんを放っておけず、自分から距離を縮めたはずなのに、
気づけば心の奥まで触れられているのは優輝の方で…?
新作『Over Line』は、どんな物語でしょうか?
後輩×先輩、実は過去にちょっとしたつながりがあってそこから最初少しすれ違うけど、仕事を通じてお互いのことを知って信頼しあう2人のお話です。
創作に入られる際、タイトルとプロットは、どちらを先にお決めになりますか?
プロットです。
お話を考えてそのお話がうまく表現できるようなタイトルを考えます。タイトル、考えるの難しいんですがしっくりくると嬉しいですね。
新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか?
また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。
ストーリーを考えていく中で一緒に考えてました。
お互いに相手の領域に踏み込む、過去の思いがそれぞれ重なって、乗り越える、そんなイメージで決めました。
主要なキャラクターの誕生秘話やキャラ設定への思い入れなどをお聞かせください。
(名前の由来なども、お聞かせいただけますと嬉しいです)
[受]長谷川優輝 (はせがわ ゆうき)
受けの優輝くんは、柔らかい感じがいいなと思って"優"の文字を入れました。
折角美容師という設定なので、髪型自由だ!と思ってロングヘアにしてます。
髪下ろしたシーンが可愛く感じられるかなという思いもあって普段は結っているデザインにしています。
[攻]吉部翔斗 (きべ かいと)
名前は完全に音の感じで決めました。
実は本編中に一度も下の名前を出すシーンがなかったんですが名前気に入ってます。
服装など、全体的に二人とも雰囲気が対照的になるようにしてました。
優輝くんはちょっとフェミニンっぽく、吉部くんはかっこよく…って感じで意識してました。
物語が進むにつれて、登場人物たちの関係性やそれぞれの性格も、変化や成長が感じられます。まつだいお先生の中で、話数を重ねるうちにキャラクターやプロットに変化や発見がありましたか?
吉部くんが一番雰囲気が変わったかなと思います。
最初かなり口調も感じ悪かったので…(笑)
やっぱり真面目な後輩だし、優輝くんのことが好きなのを認めたところから変わってきたと思うんですけど最後色々吹っ切れたあたりからかなり変わったなと思います。自分で描いていても、吉部くん…?!となりました(笑)
お気に入りのキャラクターや描き(動かし)やすい、または思い通りにならないなど、キャラクターで違いがありますか?
メインの二人以外で描きやすかったのは山口くんですね。
優しいお兄さんって感じで描いてました。だからか他のキャラより出番多めだったかなと。石倉君も結構気に入っていたのでもっと描きたかったなと思います。
あまり思い通りに動かせないなってキャラはそんなにいないんですが単純に描きにくさ的には吉部くんが作画が難しかったです。シュッとしたかっこいい短髪は難しいです…
Over Line
大洋図書/H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日:2020年07月01日