上巻あらすじ
忠実な異人の助手×闇を恐れる年上技師
発電事業を巡る主従BL!
明治末期。日露戦争後の電力需要の拡大を受け、欧州帰りの佐伯亮二は、地方の水力発電所の計画技師として参画し、忙しい毎日を送っていた。
彼の傍らに居るのは、忠実な助手・エドワード。
2年前に、“言葉も話せぬ阿呆の男”として働いているのを見つけ、世話してやったのが始まりだった。
二人の主従関係は、少しずつ変化を見せていて――…。
下巻あらすじ
エドワードは敬愛する亮二の胸の内に、ある男-中原薫-がいるのを知る。
エドワードが亮二によって救われたのと同じように、亮二自身も中原に拾われ、学を与えられたのだった。
「満たされれば巣立つ日も来るだろう」
そう言って体までも与えてくれた亮二のために、少しでも役に立ちたいと願い、懸命に支えようとするが――。